2020年08月28日

A型は胃がんに、O型は胃潰瘍に注意が必要だそうです


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 「血液型別に“死にいたる病気”がある」と聞いて、本当なの?と思いませんか? 実はこれは、医学的な統計データに裏付けられたもので、誰もが持っている血液型それぞれに、固有のリスクが潜んでいるのだそうです。

 今日は、そんなちょっと気になる情報を、血液型の科学的調査にくわしい長浜バイオ大学教授の永田宏先生のお話をもとに、ご紹介したいと思います。自分のリスクを知って“転ばぬ先のつえ”として下さい。

◆O型は血が止まりにくい
 少し古い情報ですが、一昨年の5月、東京医科歯科大の高山渉特任教授(外傷外科)らが「重傷のケガで緊急搬送された患者のうち、死亡率はO型が28%、O型以外が11%で、O型のみが2倍以上高いことがわかった」と発表しました。この調査は、'13〜'15年度に入院が必要となる重傷で、東京医科歯科大病院などに運ばれた901人の患者のデータを分析したものだそうです。

 永田先生は、

「これまで血液型による血の固まりやすさは、外科的に大差はないとされてきました。ところが違いがあることがはっきり数字で示された。画期的な調査だと思います」

と話しておられます。

 ところであなたは、血液型についてどこまで知ってますか? 私たちが良く知っているのは、現在ではいちばん一般的なABO式血液型、それにRh(+)(−)だと思いますが、実はその他にも、100種類以上の分類があるということです。

 でも一番重要なのはやはりABO式血液型だそうで、日本人はおおよそA型4割、O型3割、B型2割、AB型1割に分けられるそうです。永田先生によると、

「出血の際などに血液を固めて止血するための血液凝固因子は、すべての血液型で共通に存在します。ところがABO式血液型によって、一部の凝固因子の濃度に違いがあり、ほかの血液型に比べ、O型は血が止まりにくいのです。そのことが、重傷のケガでO型の死亡率が高い理由と説明できます」

ということです。

 ABO式血液型が発見されて120年だそうですが、まだ血液型の研究は始まったばかりと言えるだそうで、近年、世界の医療機関の調査で、ほかにも血液型による、さまざまなリスクが報告されているそうです。

◆A型は血栓ができやすく胃がんに要注意
 世界的には北欧など寒冷地ではA型が多いそうで、A型はO型に比べ、血が固まりやすく、ケガや出産時に出血が止まりやすいのが特徴だそうです。永田せんせいによると、

「寒冷地では極寒の冬に出産に危険が伴いやすい。そのため、出血が止まりやすいA型が多いのではないかという説もあります」

ということです。しかしその半面、血の固まり(血栓)ができやすいことがわかっているそうで、

「'07年の英国の調査では非O型はO型に比べ、血栓のリスクが1.79倍。脳血栓や心筋梗塞の危険がそれだけ高いということです」(永田先生)

 そして、A型の最も大きなリスクは胃がんだそうです。

「スウェーデンの研究チームが100万人を対象に35年間のデータを調べた結果、A型はO型に比べ1.2倍もそのリスクが高いと報告されました('10年)」(永田先生)

 同じように、'11年には日本の研究チームが703人の胃がん患者を調べたところ、やはりA型がもっともかかりやすいという結果が出ているということなので、A型の方は胃がんに注意して下さいね。

◆O型の意外なリスクが胃潰瘍などの消化器潰瘍
 欧州では南にいくほどO型が多く、さらにアフリカでは6割以上がO型だそうです。

「熱帯地方を中心に人類に猛威を振るった伝染病のマラリア。病原体である原虫は血液中の赤血球に入ります。そして感染した赤血球が微小な血栓となって、腎臓や肺、脳が機能不全になる病気です。ですから、血液凝固因子が少ないO型は、感染はしても重症化しにくい傾向があります。このマラリア禍での生存率の高さが、現在のO型の血液型分布に影響していると考えられます」(永田先生)

 重大事故ではリスクになる血の固まりにくさが、ここではプラスに作用しているわけです。

「血栓ができにくいので、心筋梗塞や脳梗塞のリスクもほかの血液型より低くなっています」(永田先生)

 そんなO型の意外なリスクが、胃潰瘍などの消化器潰瘍だそうです。

「前に紹介したスウェーデンの調査ではO型の胃潰瘍のリスクを1とすると、A型は0.81、B型は0.74。AB型は0.64。圧倒的にO型は胃潰瘍になりやすい。その原因のひとつとしてあげられるのがO型を好むピロリ菌の存在です」(永田先生)

 ピロリ菌は胃や十二指腸に寄生する細菌で、胃炎や胃潰瘍の原因とされるものです。’04年に国際研究チームが行った調査では、O型を好むピロリ菌が発見されているそうで、もしO型の人で胃の調子が悪いときは、ピロリ菌の検査をしてもらったほうがいいということです。

 ただ、O型は胃潰瘍にはなりやすくても胃がんにはなりにくいことは、データで確かめられているということなので、O型の人にとっては少し安心材料ですね。

 いかがですか?

 私はA型で、少し神経質なところがあります。A型が胃がんのリスクが高いというのは、こういうところから来ているのかも知れませんね。

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posted by ケイちゃん at 17:44| Comment(0) | 病気 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月14日

コンタック、パブロンなどの市販薬にも、命に関わる副作用があるそうです


パブロンなどの市販薬の画像.jpg

 あなたは、病院で処方される薬を調剤薬局などで貰うとき、副作用について説明してもらうことがあると思います。実は、薬に副作用があるのは病院で処方される薬だけでなく、ドラッグストアなどで売られている市販薬も例外ではないのだそうで、医薬品としての効き目がある以上、市販薬にも副作用がつきまとうということです。

 今日は、コンタックやパブロンといった市販薬の、命に関わる重篤な症状を引き起こすリスクについて、ご紹介したいと思います。

◆「副作用」の項目がない
 処方薬(医療用医薬品)の場合、医師や薬剤師が対面で薬の副作用を説明するため、薬のリスクを認識しやすいですし、また薬とともに渡される薬剤情報提供書の「重大な副作用」という欄にも副作用の説明が記載されています。

 一方、市販薬は利用者が直接、副作用を説明してもらう場が少ないのが現実です。市販薬は健康被害のリスクの高い順に、「第1類医薬品」「第2類医薬品」「第3類医薬品」に分類されるそうで、第1類には薬剤師からの指導と文書での情報提供が義務づけられているそうですが、第2類と第3類の販売時には不要だからです。

 でもそうだからと言って、市販薬に副作用のリスクが存在しないわけではないので、薬剤師で医薬情報研究所取締役の堀美智子さんも、

「薬である以上、副作用のリスクは免れません。命に関わるものも存在するため、市販薬の副作用はしっかりチェックすべきです」

と指摘されています。

 では、ドラッグストアなどで買った市販薬の副作用を知るには、どうしたらよいのでしょうか。それには、購入時に同封されている添付文書を読む必要があります。でも、添付文書は細かい字で書かれている上に、「副作用」という項目がないのでどこに副作用の内容が記載されているのか、良く分かりません。

 これついて、厚労省所管の独立行政法人・医薬品医療機器総合機構(PMDA)は次のように説明されています。

「市販薬の場合、添付文書の『相談すること』の項目に薬の副作用の症状が記載されます。ここに記載された症状は処方薬における副作用と同じ意味を持ちます」(企画調整部広報課)

 でも一番怖いのは、市販薬のリスクを知らずに服用し、実際に症状が出てもその副作用に気付かずに、病気が逆に悪化してしまうことです。

 そこで、ドラッグストアでの売り上げ上位の市販薬のうち、重篤化する可能性のある副作用のある薬をリストアップし、一覧表にまとめたものが、下の一覧表です。

命に関わる副作用のある市販薬その1.jpg

命に関わる副作用のある市販薬その2.jpg

 この中から、特に気を付けたいことについてご紹介します。

◆かぜ薬で肺炎に
 この一覧表をみて気づくのが、副作用が共通しているものが多いということです。これは先ほどの堀さんによると、

「同じ効能を持つ薬だと含まれる成分はほぼ同じで、薬自体に対するアレルギーが起こるからです」(堀さん)

ということです。

 また、多くの市販薬で「ショック(アナフィラキシー)」が報告されています。

「アナフィラキシーは薬に対するアレルギー反応で、免疫反応のため誰にでも起こり、命に関わることもある。発疹が初期症状で、その後に下痢、吐気、腹痛や喉の詰まった感じ、立ちくらみが続く。最悪の場合、呼吸困難により死を招くこともあります」(堀さん)

 そして個々の薬を見た場合、使用頻度が高いかぜ・解熱鎮痛薬の副作用が目立っています。例えば、「新コンタック」「エスタック」などの有名薬には「スティーブンス・ジョンソン症候群」という皮膚障害のリスクがあるそうです。

「高熱や倦怠などの症状を伴い、目や口などに水疱や赤い発疹が生じます。日本皮膚科学会によれば、この症状が中毒性表皮壊死症に発展すると、2〜3割の患者が死亡します」(堀さん)

 また、「パブロンエース」「ルルアタック」などで起こる「間質性肺炎」は、その初期症状に注意する必要があるそうです。

「アレルギー反応で肺の組織に炎症が起こり、呼吸困難や咳が出るなどの初期症状があります。かぜ薬を飲んで間質性肺炎になった場合、かぜの症状と似ているので副作用のせいと気づきにくいのが最大の難点。薬を服用後、階段を上って息切れをしたり、動悸が出たら副作用を疑いましょう。間質性肺炎も命にかかわる危険な副作用です」(堀さん)

 一方国の独立行政法人・PMDAは製薬会社または医療機関から報告された医薬品の副作用が疑われる症例を「医薬品副作用データベース」として公開しているそうで、ここには最近、70代の男性がある市販のかぜ薬を服用後、副作用で間質性肺炎を起こして死亡した例が掲載されています。

 その報告では、「情報不足等により被疑薬と死亡との因果関係が評価できない」としているようですが、市販薬でも死に至る可能性がゼロではないことは、認識しておく必要がありそうです。

◆初期症状を見逃さない
 花粉症の方が服用されている鼻炎用薬「アレジオン」にも副作用があるそうで、それは「血小板減少」です。医師の北野國空さんによると、

「この薬は骨髄で血小板をつくる幹細胞の働きを弱める。血小板が減ると出血しやすくなるほか、血液中のたんぱく質が足りなくなり、水分が外に漏れて全身がむくみます。重篤化すると血小板が作れなくなり、血小板輸血が必要となる怖れもある」

ということです。

 また、使用頻度の高い「バファリンプレミアム」などの解熱鎮痛剤にも副作用があります。堀さんによると、

「解熱鎮痛剤などに含まれる熱冷ましや痛み止めの成分のアセトアミノフェンは、肝機能を壊死させる毒性物質に変わる可能性があり、場合によっては重度の肝機能障害が生じる怖れがある。壊死した筋肉組織が血液中に流れだすとコーラのようなどす黒い色の尿となり、副作用のサインになります」(堀氏)

ということです。

 そして、多くの風邪薬の副作用である「無顆粒球症」は高齢者にとってはとても危険なんだそうで、北野さんによると、

「薬が幹細胞に影響して白血球が作られなくなる病気で、貧血が進むと輸血が必要になります。高齢者は骨髄中の幹細胞が老化しているため若い人よりリスクが高い。万が一、幹細胞が全滅したら骨髄移植が必要になります」(北野さん)

ということです。

 では、市販薬の副作用から身を守るために必要なことは何なんでしょうか。それは堀さんによると、

「服用後に病状が改善しない、あるいは服用前と違う症状が出たら、速やかに薬剤師やかかりつけの医師に相談すること。『薬局で売っている薬だから、大丈夫』と軽く考えてしまうことが最も危険です」(堀さん)

ということだそうです。

 いかがですか?

 製薬会社も添付文書を使用者が読むよう、CMやホームページ上で注意喚起をしていますが、私たちも市販薬と長く付き合うために、その効能とともに市販薬のリスクも深く知る必要があるようです。

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posted by ケイちゃん at 17:00| Comment(0) | 病気 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月03日

アスピリンに大腸がんの予防効果があるそうです


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 あなたは、アスピリンって薬の名前聞いたことがありますか? そう、あの解熱鎮痛剤として有名な薬です。

 実はこのアスピリンが、最近がんの予防薬として特に注目されているのだそうです。今日はこの情報について、ご紹介したいと思います。

◆アスピリンに大腸がんの予防効果がある
 1988年、オーストラリアの疫学者クーネは、アスピリンを服用している人の大腸がんの罹患率は、服用していない人より約40%も低いことを発表しました。クーネは別の試験結果の解析中に偶然このことを発見したのだそうです。

 その後、世界中でアスピリンの大腸がんに対する予防効果を検証するための調査が数多く行われるようにななったそうで、2010年、オックスフォード大学のピーター・ロスウェルらの研究チームによる発表では、アスピリンを5年以上服用した人は、服用しない人に比べ、大腸がんによる死亡率が半分近く減ったことが報告されているそうです。

 また、代表的な4つの試験を統合したメタ解析では、アスピリンの投与によって新たな大腸ポリープ(大腸がんの前がん病変)の発生は17%有意に抑制されたという結論が出ているということです。

 こうした研究から、欧米では、アスピリンを3〜4年服用すれば、大腸がんのリスクは20%程度減らせるという期待が高まっているそうで、2016年4月には、米国予防医学専門委員会(USPSTF)が、50〜60代の人に大腸がんの予防のために低用量アスピリンを毎日内服することを推奨する勧告を発表したということです。

 ただし、欧米の試験結果がそのまま日本人にあてはまるとは限りませんし、また、解熱鎮痛剤として売られている頓用のアスピリンは薬局で購入できますが、日本では長期服用する低用量アスピリンは医師による処方が必要だそうです。そして、アスピリンを投与すれば、その副作用として出血や粘膜傷害のリスクが高まるのだそうです。

 なお、実際に一般用医薬品の解熱鎮痛剤として販売されているアスピリン錠は含有量が多いため、これを長期服用するのは危険だそうですので、がん予防のために自己判断で服用することは絶対にしてはいけないということです。

◆日本人にも当てはまる?
 大腸がんは日本人に多いがんのひとつだそうで、2015年の統計によると、日本人のがんの部位別による死亡数は、男性は肺がん、胃がんに次いで大腸がんが3番目に多く、女性はいちばん多くなっているそうです。また、男女とも40歳以上から大腸などの消化器系のがんによる死亡の割合が高くなるそうです。

 これまで、アジア人におけるアスピリンの大腸がんの予防効果を裏付けるエビデンスは乏しい状況だったそうですが、アスピリンによる大腸がんの予防は、日本人のがんによる死亡率低下に大いに貢献できることが期待できるとして、2007年から国立がん研究センターや京都府立医科大学など国内19施設が参加した臨床試験「J-CAPP」が実施されたそうで、その概要は次の通りです。

 大腸がんに進行する可能性の高い大腸ポリープを内視鏡で摘出した患者311人に対して、低用量アスピリン腸溶錠(100mg/日)またはプラセボ(偽薬)を2年間投与しました。

 そして、2〜3年後の大腸ポリープの再発を観察すると、アスピリンを投与したグループはプラセボを投与したグループにくらべて、新たな大腸ポリープの発生が約40%減少しました。つまり、日本人においても、アスピリンが大腸がんの再発予防に有効であることが示唆されたということです。

◆アスピリンによるがん予防は喫煙者では逆効果!?
 J-CAPPの結果で興味深かったのは、非喫煙者では新たな大腸ポリープの発生リスクが63%と大幅に減少したのに対し、喫煙者では逆にポリープの再発率が3.45倍も高くなったことだそうです。

 このときの解析は症例数が少なく、世界でも初めての結果だったので、偶然である可能性もありましたが、その後、海外でも同様の試験結果が報告され、喫煙者のアスピリン服用で発がんリスクが上昇するのは、偶然の事象ではなさそうだということです。

 また、喫煙だけでなく飲酒についても、週3回以上お酒を飲む人はアスピリンの予防効果が減弱していたそうです。

 つまり、アスピリンで大腸がんの再発リスクを軽減できる人がいる一方で、生活習慣などの背景によってアスピリンの投与が逆にがんのリスクを高めてしまう可能性があるということです。

 また、アスピリンは安価とはいえ、多くの人が長期にわたり服用するとなれば膨大な費用がかかります。こうしたことから、実際にアスピリンによる大腸がん予防を実施するには、副作用がきわめて少なく、確実に大腸がんの予防効果が期待できる対象者を絞り込む必要があると言えます。

 そこで第2弾として、アスピリンが有効な集団を絞り込むための試験「J-CAPP2」が開始されたそうで、J-CAPP2では、大腸ポリープを摘出した患者7000人を対象にアスピリンを4年間投与し、患者の遺伝的背景や食習慣、併用している薬などが、アスピリンによる予防効果や副作用とどう関連するかを調べるということです。

 でも、なぜ喫煙や飲酒でアスピリンの予防効果に違いが出るのか不思議ですね。もしかしたら、アスピリンの服用により、タバコに含まれる成分やアルコールが体内で代謝される際に何らかの化学反応を起こして、ポリープの発生を引き起こしているのかも知れませんね。

 いかがですか?

 アスピリンで大腸がんが予防できる可能性があるという、興味深い情報でした。なお、アスピリンのがん予防効果のさらなる詳細や、がんゲノム医療の最前線については、ブルーバックス『「がん」はなぜできるのか』(国立がん研究センター研究所編)で詳しく解説されているそうなので、興味のある方はご一読下さい。

 また最後に再度申し上げておきますが、一般用医薬品の解熱鎮痛剤として販売されているアスピリン錠を長期服用するのは危険ですので、がん予防のために自己判断で服用することは絶対にしないようにして下さい。

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posted by ケイちゃん at 17:52| Comment(0) | 病気 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする