2021年01月17日

スイスイ覚えられる「勉強しない勉強法」って、どんな方法だと思いますか?

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 あなたは、学生の頃がむしゃらに勉強を頑張ろうと思ったけど、長続きしなかった、思うように成績は上がらなかったというような経験はないですか?

 「勉強はめんどくさい」と思いつつ、頑張って勉強してしまう人は多いようですが、その方法では実際長続きしないそうです。

 今日は、トレスペクト教育研究所代表で、心理学・認知科学の知見を取り入れて確立した学習法を、講座やセミナーでビジネスパーソンや学生に教えている、『ゼロ秒勉強術』の著書がある宇都出雅巳さんのお話をもとに、どう勉強すれば効率よくできるのか、ご紹介したいと思います。 

◆「頑張る人」ほど勉強の成果が上がらない理由
 宇都出雅巳さんによるそのセミナーでのひとコマをご紹介します。

「スマホを見るみたいに読んで。難しい部分はどんどん飛ばして」

「頑張って勉強しちゃダメです」

 このセミナーでは、英語を勉強する女性会社員、資格試験に臨む大学生、専門の語学以外の語学の習得を目指す大学教授など、年齢も肩書も異なる人々が宇都出さんの話に耳を傾けていて、そしてその多くの“教え子”たちが難関資格・受験を突破しているそうです。

 セミナーで宇都出さんが強調しているのが、「頑張って勉強するな」ということです。

「語学・資格試験に合格する、仕事上のスキルを習得する。そうした目標を成就させるため、多くの人は肩ひじ張って気合を入れて、取り組もうとします。その気持ちは素晴らしいです。でも、意気込みが強すぎて、かえって勉強が長続きしない人や集中力が途中で切れてしまう人がとても多いんです」(宇都出さん)

 宇都出さんによると、最近の認知科学の研究では集中力や生産性の向上のための「ウィルパワー(意志力)」という概念が注目されているそうです。これは簡単に言うと、「何かを我慢すると、その次は我慢できなくなる」というものですが、勉強の挫折は、これが原因となることもあるのだとか。ですから、勉強をするにはウィルパワーを節約することが重要なのだそうです。

 そこで宇都出さんが提唱しているのが、ウィルパワーをできるだけ消費しないユルい勉強法をです。

「コツは徹底的に勉強のハードルを低くすること。教材やテキストのページを楽な気持ちでめくり、頑張ってわかろうとしない。それが結果的に真の理解や合格などへの近道となります」(宇都出さん)

◆飛ばし読み&繰り返し読みが効果的
 では具体的にはこの勉強法をどう実践すればいいのでしょうか。その筆頭に挙げられるのが、「飛ばし読み」だそうです。

 これは、教材やテキストで読む気がしないところはさっさと飛ばし、読む気になれるところを読むというものです。また、いきなりディテールをわかろうとするのではなく、目次や、ページタイトル、小見出しなどをざっくり読むのでも良いそうで、こうしたやり方が「基本」だそうです。

 でも、そんな雑な読み方では理解が深まらないのではないかと思いませんか?これに対して宇都出さんは次のように話しておられます。

「ポイントは、飛ばし読み、かつ繰り返し読みをすることです。人間の脳には、知識・情報を一時的に蓄えるワーキングメモリ(作業記憶)があります。ただ、その“容量”には限りがあり、1度に多くの量は入りません。無理に詰め込もうとすると脳がフリーズ状態になります。また、その一時的な記憶は時間経過とともに薄れていきます。一気にそのパートを完璧に仕上げようと、気合を入れて長時間勉強してもムダが発生するのです。

一方、飛ばし読みは脳への負荷が低い割に、短期集中で一度目を通すだけで目次から全体の構成や骨格がわかり、見出しや本の中のキーワードからおおよその内容を把握することができます。文中の『要するに』『つまり』といった言葉で始まる段落を読むだけでも、そこまでの文の要旨をつかむこともできます。

そうやってストック(記憶)を少しずつ増やしながら、さらに、繰り返し読む。テキストの前に行ったり後ろに行ったりして何度も読むことで理解度は徐々に高まっていきます。ペンキを何層にも塗りこんでいくイメージです。これにより知識・情報がさらにしっかり記憶に定着することになるのです」(宇都出さん)

◆ブックサーフィンをする感覚で
 確かに、学校教育の影響もあって1ページ目から順番に、じっくり精読しなければならないという作法に縛られてしまい、難しい内容であっても頑張って理解しようとする人は多いようですが、こうしたやり方では、前述したように、途中で放り投げてしまうリスクがあるということなんですね。

 宇都出さんの手法は、ネットサーフィンならぬ、ブックサーフィンとも言えます。スマホでネット上の好きなジャンルの話題の記事を読むような「感覚」です。でもこのやり方が、勉強を始める際の重圧を大幅に軽減し、すぐ勉強に取りかかれるので、時間ロスが減ることになります。

◆わからない問題は躊躇なく解答・解説を読む
 宇都出さんは、繰り返すことのメリットについて、次のように話しておられます。

「繰り返し読むのは復習頻度を高める効果があります。テキストが目の前にないとき(スキマ時間など)に、今日読んだ部分には何が書いてあったかな、と頭で思い出す行為もいい復習の機会となり、理解度がいっそう高まります。同時に自分の理解度が不十分な点も見えてくるので、次回はその部分を重点的に読めば習熟度も増していきます」(宇都出さん)

 この思い出す行為は、自分だけのミニテストとも言えます。仕事で多忙なときも、数分あればできるますし、仕事で疲れた後に1時間も割いて机の上でゴリゴリやらずとも、成果を上げることができるわけです。

「新しく知った知識・情報を人に簡潔に論理的に話せるか・教えられるか、を試してみることも自分の理解度を深めます」(宇都出さん)

 また、勉強のハードルを下げる方法はほかにもあるそうで、それは、過去問などの問題集でわからない問いは「躊躇なく解答・解説を読む」というものです。ズルをしているようで後ろめたく感じる人もいるかも知れませんが、実はそうではないそうです。

「語学や資格試験は課題範囲やゴールが決まっています。最近の教材やテキストは、詳しい解答・解説付きのものも多いです。よって、わからない問題はそれを読めば、出題の傾向や頻出のキーワードもつかめてその後の勉強のヒントになります」(宇都出さん)

 いかがですか?

 何か私たちの常識を逆にいくような考え方ですが、実際に成果が出ているとなれば、このやり方を真似るに越したことはないと思いませんか?

 最後に、間違いだらけの勉強法をご紹介しておきます。勉強の成果を上げようと思ったら、この方法は採らない方が良いという、反面教師にして下さいね。

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▼間違いだらけの勉強法5

1.頑張って勉強
張り切って勉強しても、続かなければ意味がない。頑張りすぎないのがコツ。気軽に、できる部分や得意な部分を読み、課題に取り組むと、ウィルパワー(意志力)を消耗しないので継続して勉強できる。

2.じっくり精読
1ぺージ目からじっくり・ゆっくり精読してしっかり理解しながら進むことを意識しすぎると、勉強するのが嫌になり挫折してしまうリスクも。本文で紹介したように、飛ばし読み&繰り返し読みが実は合格への近道。

3.ノートに整理
勉強内容をサブノートにキレイにまとめることで満足し、繰り返し勉強ができない人は多い。逆に、テキストの余白にキーワードを大きな字で書き込む、メモ紙をはさむ・貼るなどしてテキスト内で完結させるべし。

4.ズルせず習得
過去問題集を懸命に時間をかけて取り組むのは時間のムダ。わからない問題はすぐ諦め、解答を見る。その代わり、付記されている解説文を熟読し、出題の傾向や頻出のキーワードをチェック。それを踏まえて勉強する。

5.1人でコツコツ
コツコツこまめにやるのは正しいが、1人で勉強していると煮詰まることも。勉強して覚えた新しい知識・情報を、家族や友人などに説明し、フィードバックをもらうことで理解度が増し、理解不足の点を認識できる。

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posted by ケイちゃん at 17:50| Comment(0) | お役立ち情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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