
あなたは、自分は運が良い方だと思いますか?それとも悪い方だと思いますか?実は、運が悪い人にはある特徴があるそうです。
今日はその運が悪い人に特徴的なことについて、インゲン豆や煎茶を日本にもたらしたと伝えられる隠元禅師ゆかりの寺、長崎市寺町にある興福寺の32代目をつとめる松尾法道和尚のお話をもとにご紹介したいと思います。松尾和尚は、住職として歴史ある寺院を取り仕切る名刹の禅僧である一方、英会話やピアノが特技で女子高の教師をしていたこともあるという幅広い経験の持ち主の方です。
◆生きているだけでも知らぬ間に犯している罪やケガレ
松尾和尚は、25歳のときから九州・長崎にある「興福寺」という寺の住職をされていて、寺にはいろんな悩みを抱えた人が相談にこられるそうで、そんな相談の一つが、「自分は運が悪い」というものだそうです。
松尾和尚によると、人は、普通に生きているだけでも知らず知らずのうちに犯している罪やケガレがあるそうです。たとえば、電車の乗り降りで人にぶつかってしまったとか、無意識のうちにことばで人を傷つけていたとか。たいしたことない、なんて思う勿(なか)れだそうで、そうした不正不純なものを、むかしの日本人は、衣食住の営みの中で自然に浄める習慣が身についていたということです。でも、なにかと忙しい現代では日常の中の「浄化作用」が減ってきているそうです。
この小さな罪やケガレが積み重なった状態では、運気は滞っていくばかりだそうで、「ケガレを祓って⇒運気をあげる」、つまり日常を健やかな状態にしておけば、自ずと「運気の代謝」はあがるということです。そんな日常でたまる陰の気や不安、厄を浄めて、毎日に幸運を呼び込む53のコツを、著書 『龍がすむ赤寺の教え 「運気の代謝」があがる! 日常作法のコツ』 に集めてみたそうで、その中から、日常でやってしまいがちな運気が滞る5つの原因と解消法をご紹介します。
◆健康や精神の状態、生きざますら表れてしまうもの
1、声が低い
調子が悪いとき、いい調子の波に乗っていないときは、だんだん声のトーンがさがってきます。とくに自信がないときは声が低く小さくなってしまうものです。このように、声には今の健康や精神の状態、これまでの生きざますら出ているそうで、自分は気がつかなくても、話している相手には思いのほか伝わってしまうものなんだそうです。
挨拶や、受け答えの声が明るいと、感じがいいと感じるものです。仕事においても、実力が同じくらいの人がいたら、感じのいい人へお願いしてしまうものではないでしょうか? つまり、声から受ける「感じのよさ」と同様に、声の暗さや小ささは「感じの悪さ」となって相手に受け取られているのだそうです。
特に電話先の暗い声は、ダメだそうです。女性は年齢を重ねると声のトーンがぐっと低くなるみたいですが、「地底に住んでんの?」というくらい暗い声が出ると、ついプツンって切りたくなってしまいます。
ですから、リーンリーンて電話が鳴ったら、「はいはいはーいっ♪」て、声のトーンを明るくして、徐々に音を高め、語尾をあげると良いそうです。
確かに気分が落ちているときには、なかなか明るい声が出づらいと思いますが、ちょっとがんばって高めの声を意識して。挨拶のひと声だけでも明るく、「はーい、おはようございますっ!」なんてあげてみると、そのテンションに引っぱられ、モヤッていた気分もスッキリして、運気の流れを切り替えられるそうです。たかが声ですが、されど声だそうですよ。
2、グチや悪口をいう
調子が悪いときは、まわりにグチや悪口好きな人が集まりがちですが、いくら調子が悪いからあるいは疲れているからといって、グチや悪口を口にしているうちは、運気は下がっていくばかりだそうです。
マイナスはマイナスを連れてくるものなので、つい引き込まれてしまったら大変危険です。マイナスをはね返すには、その倍以上のプラスがいるのですから、無防備にマイナスを発したり、受け取らないことだそうです。
自分を守る鎧は常に持っておいて。心の平和を破るものがぶつかってきたら反撃して下さい。鎧かぶって、ノーといえる強さが必要だそうです。
とくに身内のグチ、悪口は、しゃべる相手を間違えるとまわりに広がってしまう可能性があるので、自戒するに越したことはありません。
3、身だしなみが乱れている
「飾らないのがいい、すっぴんのほうが自然でいい」なんてことは、まやかしだそうですよ。
実は、「おしゃれをする」って、自分自身をどう磨いてあげたらいいのか、考えることでもあるそうです。向き合っているうちに、新しい自分を見つける。そんな「気づき」が肝心だそうです。
自分に手をかけていると、自分を大切にしている気持ちが増すのではないでしょうか? 車の窓ガラスをきれいに拭いてみると、いつもの景色も見え方が違って、そうすると気分良く走れるようになるのと同じように、ちょっとだけの変化でも、おしゃれをするというのは、ドキドキがあって、気分があがるものではないでしょうか。
髪や肌も、きちんとケアして、キレイになることで気分があがるなら、あなたの味方にすべきです。ブス顔フケ髪でいたら、運気がよどむこと間違いなしだそうです。
4、トイレが汚れている
運気と直結している水まわりは、いつもキレイにしておきたい場所だそうで、中でもトイレとお風呂を汚くしていると、運気をあげようなんて論外だそうです。
松尾和尚が、興福寺に来られた方たちによく褒められるのが、数年前に念願かなって改築したトイレだそうです。「古寺といえば、じめっとした和式のお手洗い」というイメージを払拭するように、木の温かさのある空間に現代的な便器を設え、なにより、極めて清潔を心がけておられるそうです。
「うちのリビングより居心地がいい!」「ここに住みたいくらい」とお客さまに言ってもれえると、特にうれしいと感じるそうです。そんなふうに、人の気持ちをプラスに変えるトイレは磁場もどんどん豊かになって、興福寺の隠れパワースポットになってきているそうです。
ですから、ご家庭のトイレやお風呂でも、ピカピカの居心地のいい場をキープすることで、高いエナジーを補給するパワースポットになります。また、せっかくのエナジーが損なわれるので、トイレの蓋は、きちんと閉めた方が良いそうです。
お風呂やトイレがキレイなところには、神さまや仏さまが遊びにくるけれど、汚いお風呂やトイレには、神さまも仏さまも立ち寄れないそうなので、毎日キュキュッと磨いて下さい。
そして、お化粧をする方は、ぜひ化粧パフも洗って下さいということです。ドス黒くカチカチになったパフではお肌も運気も淀んでいくばかりだそうですよ。
5、冷えている
心とからだはつながっている――と、松尾和尚が強く実感されたのは、和尚が住職をやりながら女子高の非常勤講師として教鞭をとって早々、重度の鼻づまりアレルギーで苦しんだときだそうです。
アレルギーの原因は、200%ストレスで、仕事の緊張と人間関係の疲労で、最高に弱っている心とからだに、さらにアレルギーを加速させたのが、からだを冷やす生活習慣だったそうです。
気が張り詰めているからゆるめようと、寝る前にお酒を飲んだり、つい過食もしがちで、また大好きな生野菜も、季節はずれであろうとたくさん食べていて、甘いものや〆のラーメンもおいしくいただいていたそうです。
このように、仕事と人間関係のストレス→内臓が冷える生活→からだの弱い部分にアレルギーを発症と、心の負荷からエネルギーが枯れて、それがからだの症状にあらわれたということになります。
こした食で患ったものは、食で治すのが基本だそうで、寺での料理修練で、「あたり前の食」を学び直したことで、その後松尾和尚の鼻アレルギーは、ウソみたいに消えたそうです。
このように、一にも二にも、基本になる食は、からだが求めている季節の食材を、からだが求めている分だけいただくことだそうで、その自然のルールで食べていると、心身がやすらぐことを体感されたということです。冷えとり食も開運食も、からだが温まる食事がキーワードです。
いかがですか?
人生が長くなってくると、日常の習慣もダレてくるものですが、それは、年齢を重ねて体型が変わり、新陳代謝がさがってきたから、食生活を変えたりするのと同じで、日常の習慣にも年齢なりのちょっとした工夫と知恵が必要になるということです。
現代は生きづらい時代といわれますが、「運気がいい」をキープするためには、日常作法を少し見直すだけで良く、そうすることで「運気の代謝」は必ずあがるそうです。
運が悪いと感じておられる方、今日ご紹介した方法を参考に、日常作法を見直しされてはいかがでしょうか。
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