
最近、老後に必要なお金の額についてのニュースが流れています。年金の他に2000万必要だとか、3000万必要だとか。
30代だとまだまだ先のことだし年金もどうなるか分からないということで、あまり気にされてないかも知れません。でも、40代になるとグッと近くなるので、気にし始めるという方も多いと思います。
また、自分の将来を考えて今から必要な準備は、実はお金の貯金だけではありません。確かに、お金だけあっても健康でなかったら幸せとはいえないですから。
そこで今日は、40代から始めないと手遅れになる「2つの貯金」について、ファイナンシャルプランナー(CFP🄬)で心理カウンセラーの稲村優貴子さんのお話をもとに、ご紹介したいと思います。
◆40代から始めたい1つめの貯金とは?
稲村さんは、「年を重ねていっていくらお金があっても、健康でなければ旅行に行くことも、外食を楽しむことも難しくなってきます」と話しておられます。
稲村さんが若いころ夢中になってレッスンに通いコースにも年10回は行っていたというゴルフに、妊娠・出産・子育てで10年以上ブランクがあったにもかかわらず、取引先のコンペに無理やり誘われて行ってみたところ、意外にも117でまわることができたそうです。
また、稲村さんは雪国育ちだそうで、小学生の授業でしていただけのスキーも、雪のない地域で暮らしていて20年以上していなくても、子どもを連れていく必要が出ていざいってみると滑ることができたということです。
このように、若い頃体に覚えさせていたことは、体にしみついているんですね。こうした経験は、お金に代えがたい資産といえると思います。
歳を取ってくると、年々新しいことを覚えるのにも時間がかかるようになってくるのは確かで、40代は何かと忙しい時期ですが、体を作っておく「健康貯金」はとても大切だと、稲村さんは話しておられます。
また、ジムやスポーツで老化に負けない体を作っておくと免疫力があがり、病気やケガをしにくくなります。健康づくりのために少しお金はかかりますが、後々病院や整骨院に通う機会を少なくできる可能性があります。
将来の生活を楽しむため、医療費を節約するための自分の体に投資する「健康貯金」は50代になってからではなかなかできないと思いますので、40代から始めるのがおススメです。
◆40代から始めたい2つめの貯金とは?
普段仕事に追われ、帰宅するとへとへと。週末は疲れて自宅でダラダラ過ごしているといったことはないでしょうか。実は、時間のやりくり習慣も40代から身につけておかないと、なかなか抜けきらなくなりがちだそうです。掃除や洗濯の家事で休みが終わってしまうのはもったいないですよね。
そのためには、まとめてしておく「家事貯金」習慣をつけ、休みに「しなくてはいけないこと」に追われるのではなく自分の時間を楽しめるようにしていく必要があります。
家事は、まとめてしようと思うと溜まるものなのは間違いありません。例えば、1週間分の洗濯をまとめてしようとすると、かなりの量になります。ですから、平日週2回曜日を決めてお風呂に入っているうちに洗濯機を回し、就寝前にテレビを見ながら干していく「ながら家事」をしておくと、「週末にまとめて洗濯」をしなくて済みます。
また掃除は思い切って、ルンバなどの掃除機ロボにまかせてしまうか、曜日を決めて掃除機をする日を決めておくのも良いと思います。見ないふりをしがちな戸棚の中やシンクの下なども、月に1回ここだけと決めて整頓すると1か所30分もかからないはずです。
年末の大掃除の時に、こうしたところの掃除をまとめてやろうとすると大変なことになるのが目にみえていますので、ちょこちょこ「家事貯金」することで家事のストレスから解消されるようになるはずです。
また、「つくりおきレシピ」の料理本が流行っているそうですが、これも「家事貯金」の代表といえるのではないでしょうか。
他のメニューにアレンジできるそぼろやヒジキ煮、日持ちのするおかずを早帰りできる日にまとめて作り置きしておけば、お弁当や夕食の一品にできますし、リメイク料理(肉じゃが⇒カレー・豚汁、そぼろ⇒ドライカレー・大根そぼろあんかけなど)にすることもできます。
そして、週に1回でも仕事のない休日に家事をしない日を作ると、ゆっくり自分の時間を楽しむことができます。
このような時間を有効につかうことができる「家事貯金」の習慣も、40代から身につけておきたい貯金です。
◆もちろんお金の準備も必要
でも、いくら家事のやりくりを上手にして時間ができ、健康な体があっても、楽しむためにはやはりお金が必要です。20代、30代の頃は老後などまだまだと思っていたかもしれませんが、40代になると老後へのカウントダウンが始まっています。
おひとりさま女性(20歳から60歳まで年収300万円ほどの普通の会社員)がもらえる年金はおよそ10~13万円程度なので、年金だけで生活しようと思っても難しいと思われます。毎月5万円ずつ65歳から90歳まで25年間貯金から取り崩して生活するだけでも、1500万円必要だからです。
「健康貯金」で元気な体をキープできていれば、月5万円ほどのお仕事をすることもできるかも知れません。しかし病気やケガで働けなくなることも考えられます。
そこで、40歳から65歳までの25年間で1500万円貯めようとすると
1500万円÷25年間÷⒓か月=5万円
つまり40歳から老後月々取り崩しが必要な額と同じ額ずつ貯金していかないと間に合わないということです。
このように、40代からは老後に向けた資産形成は必須なので、税金が安くなるiDeCoや運用益に税金がかからない積み立てNISAなど積極的に利用して、貯めていって下さい。
いかがですか?
結局40代から始めないと遅い貯金は、
@健康貯金
A家事貯金
B老後資金貯金
の3つだということです。幸せな生活に健康と時間とお金は必要なので、忘れがちな健康貯金・家事貯金も視野にいれながら、気づいたときに手遅れにならないよう、気がついた時に3つの貯金を始めませんか?
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