
あなたは普段物事を楽観的に考える方でしょうか。それとも悲観的に考える方でしょうか。物事を悲観的に考え出すと、それこそキリがないくらい出てきます。
例えば、「彼に結婚しようと言われたけれど、もし彼が**だったら結婚生活が不安だな、どうしようかな、結婚しようかな、それとも結婚するのやめとこうかな」と悩むとか。あるいは仕事で「これを上司に報告したら上司の間違いを指摘することになるけれど、さて上司に報告したものか、しないほうがいいのか」と悩むとか。
今日はこうしたネガティブ思考の直し方について、文筆家のひとみしょうさんのお話をもとにご紹介したいと思います。
◆経験してそこから脱した人じゃないと上手く語れない
ひとみさんによると、ネガティブ思考って、それを経験してそこから脱した人じゃないと、上手く語れないということです。
ネガティブ思考にがんじがらめにされて、何回もチャンスをふいにしてしまったことのある人は決して「開き直りが肝心!」とは言わないはずです。それは何故かと言うと、開き直ることができないからネガティブ思考なので、そんなことが簡単にできれば誰だって自分のネガティブ思考について悩むはずはないですから。
また、「今この時に集中しよう」という言い方も同じで、
「人は過去を生きているのでも未来を生きているのでもない。現在を生きているんだ」という理屈とセットで「今を生きよう、そしたらネガティブ思考から脱することができる!」
といった言い方をする人もいますが、こんな人には、「だからそれをする方法を教えて下さい」と言いたいところです。
◆心理学が教える「脱ネガティブ思考法」
ネガティブ思考をどうにかする簡単な方法は、心理学でよく言われているそうで、1つは運動することだそうです。運動といっても1日5分歩くだけ、というのでもOKみたいです。
また、「深呼吸する」という方法も有効だそうで、こちらも1日5分でいいので、意識的にゆっくり深く呼吸をするようにすれば、少しずつネガティブ思考が消えてくれるということです。
そして「睡眠をとる」という方法も、心理学的には有効だそうです。寝不足の時は、確かにわけもなくあれもこれもいろんなことがうまくいかないような気持ちになってくるような気がしますから。
このように、比較的簡単な方法で消えてくれるネガティブは全然問題ないのですが、中には消えてくれないネガティブさもあります。これはどうしたら良いのでしょうか?
◆ポジティブ思考さんの「実は・・・」
ここで少し視点を変えて、あなたから見て「この人、いつも楽しそうでいいなあ」とか「いつも自分がしたいことだけをやっているように見えていいなあ」と思う人っているでしょうか?
ネガティブさんはとかく隣の芝生を青色だと見ている節があるので、おそらくいるのではないでしょうか。
いつも楽しい人は、実は楽しくないと思えることを楽しくやる工夫をしていたりするそうです。いつも自分のしたいことばかりやっているように見える人も、実はそう見えるだけで、たとえば月末になればやりたくない領収書の整理なんかをしていたりします。
ですから、「いつも楽しそう」とか「したくないことを一切やっていない人に見える」というのは錯覚だと言えます。
もしあなたがそういう人に憧れているなら、それはきっと「べき論」に支配されていない生き様に見えるからではないでしょうか。
◆「べき論」からの卒業
こうすべき、とか、これはこうしなくてはならない、とか、そういう考え方を「べき論」と呼びますが、ネガティブ思考の人って、この「べき論」をすごく強く信仰しているということです。
つまりどこかしら優等生的な考え方を持ってしまっているということです。ですから、ネガティブ思考を直そうと思ったらまずこれを自覚する必要があります。自覚的になって「でもわたしはこれはこうすべきだと思うし、そういう考え方を直そうとは思わない」と開き直ってみたところで、ネガティブ思考は直るわけはないのですから。
ではべき論からの卒業って、具体的にどうしたら良いのでしょうか。それは、べき論の対極、つまり「楽しむことに集中する」ということです。24時間すべてを楽しむ! もっと具体的に言うなら、24時間楽しむためにどのような工夫をするといいのかを考えるということです。これを意識するだけで、あなたの心からネガティブは消えてなくなってくれるそうです。
もちろん少しはネガティブが残りますが、残っているネガティブは生存のために必要なものなので、気にする必要はないそうです。実際、100%ポジティブ人間なんているわけがないですから。
いかがですか?
日頃のネガティブさに苦しんでおられる方、「ちょいネガティブ」になれるよう「楽しむことに集中」してはいかがでしょうか。
よろしかったらブログランキングのクリック応援をお願いします。