2020年04月26日

60歳を過ぎたら血圧は、「上」より「下」に気をつけた方が良いそうです

 高血圧の患者は1000万人を超えているそうですが、あなたの血圧はどうですか? 高血圧の患者がこんなにもいるということは、血圧が高いということを前提に、どう症状をごまかし、決定的に悪化させることなく、「共生」していくかが重要になってきます。

 今日は、そのための簡単な工夫をご紹介したいと思います。

◆騙し騙し、寿命を全うする
 「血圧が高い人が生活習慣を改善しようとすると、『運動をしなくちゃ』『食事を減らさなくちゃ』と義務感に駆られがちです。

 しかし、そうした義務感を覚えた途端に、ストレスがかかって血管は縮み、逆に血圧が上がってしまいます。東京医科大学名誉教授の高沢謙二さんによると、生活習慣の改善は、『楽しく変えることができる』程度がいい。それで血圧が下がることも多い」ということです。

◆血圧の悩みを抱える日本人は多い。
 厚生労働省の発表によると、平成29年の最高血圧が140mmHg(以下、単位は省略)を超える人は、20歳以上の男性で、44.1%、女性で31.2%に上るそうです。50歳を超えれば、大半の人が、高血圧にどう対処すればいいか頭を悩ませているのではないでしょうか。

 しかし、病院に行っても、医師から伝えられるのは、「酒を控えて下さい」「減塩して下さい」「ストレスを減らして下さい」といった通り一遍のお題目ばかりで、「そんなことは重々承知だけど、実行に移せないから困っているんだ!」と、つい心の中で叫びたくななります。

 しかも、先ほど高沢さんが言われていた通り、義務感で生活習慣を変えようとすると、かえってストレスで血圧が上がることもああり、本末転倒になってしまいます。

 そのため今日は、高血圧に「なってから」、なるべく数値を上げずに、騙し騙し、その血圧と付き合っていく生活術をご紹介したいと思います。これは、心筋梗塞や脳卒中といった「死に至る病」を発症することなく、寿命を全うするための術とも言えます。

◆高血圧に「なってから」の「血圧の数値の読み方」で注意すべき点
 厚生労働省の基準では、最高血圧140、最低血圧90(家庭での測定値では最高135、最低85)以上が、高血圧とされているのは、ご存知だと思います。そして多くの人が血圧の値の推移として注目しがちなのが、「上の数字」、つまり最高血圧のほうです。

 しかし、実はここに罠があるのだそうで、60歳を過ぎてからは、「上」はもちろんだが、それにも増して、「下」の数字にも気をつけておいたほうが良いということです。高沢さんによると、

 「病院の中を歩いていると、高齢の女性が『上(最高血圧)は160だけど、下(最低血圧)が70だから、そんなに血圧が高いわけじゃない。安心よ』と言っているのを見かけたことがありますが、これは大きな間違いです」

ということです。

心臓と血管の画像.jpg

◆「上−下=70」が目安
 これはどういうことかというと、60歳前後までは、年齢を重ねるにつれて、上の血圧と下の血圧は並行して上昇していくことがほとんどだそうですが、しかし、60歳を超えたころから、下の血圧だけが下がるケースが出てくることがあるからだそうです。高沢さんによると、

「最低血圧と一緒に最高血圧が下がっているなら問題はありません。むしろ望ましい。

 しかし、最高血圧が高い状態(150以上が目安)で最低血圧だけが、それ以前に比べて下がっていると、太い血管が動脈硬化を起こしている可能性が高い。血管の壁が、硬くなっているということです。

 血圧の上下差のことを『脈圧』と呼びます。上の血圧が高く、かつ脈圧が70よりも大きい人は注意が必要です。たとえば160/70の人なら、脈圧は90ですが、こうした高い数値が出ている人は、動脈硬化が進んでいるリスクがある」

ということで、注意が必要です。また、東京逓信病院院長の平田恭信さんも次のように話しておられます。

「心臓が拡張する際、膨らんでいた大動脈が元に戻ろうとして、血液を押し出します。この力が最低血圧です。最高血圧は高いのに、最低血圧が低い状態は、大動脈が柔らかさを失い、元に戻る力が弱まっている証拠です」

 実は、脈圧が大きくなりすぎると脳卒中になりやすいことが、国立がん研究センターが行った調査でも明らかになっているそうで、「上」とともに「下」の数字に気をつけることで、動脈硬化のリスクに気づくことができると言えます。

 でも、残念ながらその差を縮めようとしても、「下」の数字だけを無理に上げることはできないので、普段の「生活術」の中で、「上」の数字とともに、調整してゆくしかありません。

◆夜更かししてもいい
 では、その生活術とはどのようなものなのでしょうか。その前にまず、「心構え」として高沢さんは次のように話しておられます。

「義務感で行うのは避けること。血圧の最大の敵はストレスです。自分が楽しめて、『血管にいいことをしてやろう』とポジティブな気持ちでできることを、気づいたときにやればいいのです」

 人間は、簡単な暗算を30秒行うだけで、血圧が30も上昇するそうです。それほど血圧というのは微妙なものなので、ストレスを溜めず、リラックスすることが何より重要だと言えます。そして、その「リラックス」で最も大事なのが、「睡眠」です。高沢さんによると、

「血圧が下がるのは、『副交感神経』が優位になった時ですが、睡眠が最もこの状態を作り出しやすい。だから、疲れたり、ストレスが溜まることをしたりした後は、寝ればいいんです。眠くなったら寝る。

中には、床に入っても眠れないという方もいるでしょうが、『眠れないとマズい』なんて思う必要はない。体を覚醒させるテレビやスマホを見過ぎなければ、夜更かしをしても大丈夫です。本当に眠りが必要な状況になったら、人間は否応なく眠るものです」

ということです。

 また、「笑う」ことも、リラックスを促し、血圧を上げ過ぎないための重要なポイントになります。

 笑うことで副交感神経が活発になり、血圧を上昇させる「ノルアドレナリン」の放出が抑制され、血圧の改善にもつながるという研究があるそうで、好きなテレビ番組を見て、笑っていれば血圧も上がりません。

 そしてリラックスのためには、風呂にも入ったほうがいいそうです。38〜40℃のぬるめのお湯に5〜10分つかることで、血流が改善されます。ただし、高温&長時間の入浴は、血圧を上げ過ぎるので避けた方が良いそうです。

 さらに、体を動かすことも重要です。運動は、様々な理由で血圧を下げてくれるのですが、構える必要はありません。高沢さんによると、

「『運動をしよう』なんて思う必要はありません。『ちょっと体を動かす』程度でも意味はあります。たとえば、洗濯物を干す時、一度にカゴに入れて物干しに持っていくのではなく、二度に分けて移動の量を増やしてみる。これだけで違う。

無理はしないことです。中には、ウォーキングを習慣にして、雨の日にも『歩かなきゃ』と義務感で外に出る人がいますが、かえって血圧を上げかねない。気分が乗れば、週に2日、一度に20分ほど早歩きするくらいでいい」

ということです。

◆思い出したら腹式呼吸
 また、『座りっぱなしでも病気にならない1日3分の習慣』の著書がある医師の池谷敏郎さんによると、

「ラクができて効果が高いのは、イスに座った状態で、気づいた時に足を上げてヒザを伸ばす動きです。筋肉を伸ばすだけで効果は大きい。

加齢や運動不足によって増加する『アンジオポエチンL2』というタンパク質は、血管の老化を進めて高血圧を重症化させると言われていますが、筋肉を動かすことで、これを抑制することができる。また、血管の内皮から血管を拡張させるNO(一酸化窒素)が出て、血圧を下げる効果もあります」

ということです。

 その他にも、

●買い物の際、カートを使わずカゴを手で持つ。
●一日1回はエレベーターを使わないようにする。
●「下りる」時だけでも階段を使う

といったやり方で血圧の低下・維持する効果が期待できるそうで、特に階段は運動効率がいいからオススメだそうです。

 一方、ハーバード大学客員教授の根来秀行さんのおススメは、「腹式呼吸」です。

「お腹を膨らませて息を吸い、お腹をへこませながら、意識してゆっくりと息を吐く。この時、横隔膜の自律神経が刺激を受け、副交感神経が活発になります。

とくに、集中して何らかの作業をしている時などは、思い出した時に1〜2分程度、腹式呼吸をするだけで、随分血圧が下がります」(根来さん)

 高血圧が続くと、心筋梗塞や脳卒中を発症しかねませんが、これは、突然血圧が跳ね上がることで起きることが多いからだそうです。ですから高血圧と付き合っていくためには、「突然の血圧上昇」を防ぐ工夫が大切です。

 そのためには、

●下腹部に力を入れると血圧が上がるので、トイレで無理にいきまない。
●これからの季節、冷房の設定温度を下げ過ぎると、外との温度差で血圧が急変するので、27〜28℃程度に設定する

といった方法があります。

 いかがですか?

 下の方の血圧の推移も注意が必要だというのは、初めて知りました。血圧を気にされている方、今日ご紹介した生活術を取り入れれば、高血圧ともラクにうまく付き合っていけるのではないでしょうか。

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ラベル:60歳 血圧 注意
posted by ケイちゃん at 18:37| Comment(0) | 健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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