2019年04月03日

花粉症の方、眠くなりにくい花粉症の薬の選び方は知っておいて損はないと思います


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 花粉症の方にとっては辛い季節がやってきました。花粉症によるいろいろな症状を緩和するために、病院で処方された薬を飲んでおられる方、薬局で市販の薬を飲んでおられるかたと、その対処方法は違うと思います。

 花粉症やアトピーの治療法のひとつとしての内服薬の服用ですが、中でも、抗ヒスタミン薬は花粉症の鼻水・くしゃみやアトピーの痒みを抑えてくれます。しかし、一方で眠気というやっかいな副作用に悩まされることも多いのではないでしょうか。

 花粉症の人にとって、ずっと眠気と戦い続けて花粉のシーズンを乗り切れというのはあまりにも残酷な話です。

 今日は、抗ヒスタミン薬の効用と、眠くなりにくい花粉症の薬の選び方について、ご紹介したいと思います。

◆抗ヒスタミン薬とは?
 抗ヒスタミン薬というのは、白血球から出てくるヒスタミンという物質を抑える薬です。ヒスタミンには、かゆみや鼻水・くしゃみを起こしたりする作用があるそうです。

 抗ヒスタミン薬の成分は、鼻水・くしゃみを抑えるために市販の風邪薬にも入っています。風邪薬を飲むと眠たくなることが多いのはこのためです。

 では、なぜ抗ヒスタミン薬を飲むと眠たくなるのでしょうか?

◆抗ヒスタミン薬が脳に働くと眠くなる?
 ヒスタミンは鼻水・くしゃみなどの症状を引き起こすため、やっかいに思われがちですが、それだけではない様々な作用があります。

・脳を覚醒する作用
・学習と記憶の増強する作用
・痛みやかゆみを増強する作用
・食欲を低下させる作用
・痙攣(けいれん)を抑える作用
・ストレスによる過剰な反応を抑える作用

 抗ヒスタミン薬は、上記のヒスタミンの作用を真っ向から抑えるため、以下の様な現象が出てくることが多いということです。

・眠気が出て、活動性が落ちてしまう
・痛みやかゆみを抑える
・食欲が増える
・痙攣の起こしやすい体質があれば痙攣を誘発してしまう

 また、抗ヒスタミン薬にも、眠気の起こりやすい第1世代と、比較的眠気を抑えた第2世代があるそうです。

◆眠気を抑えた抗ヒスタミン薬とは?
 抗ヒスタミン薬が脳に働くと、眠気が出てくるわけなので、脳へ薬が行きにくい薬が望まれます。眠気の少ない抗ヒスタミン薬は第2世代に多いのですが、ケトチフェン(ザジテン)などは眠気が多いと言われています。そこで、第2世代の抗ヒスタミン薬の中で、眠気が少ない非鎮静性の抗ヒスタミン薬をご紹介します。

■フェキソフィナジン(アレグラ)

●ドライシロップ(5%)・錠剤(30mg、60mg)・口腔内崩壊錠(60mg)
●成人には1回60mgを1日2回内服
●6ヵ月以上2歳未満の小児には1回15mgを1日2回内服
●2歳以上7歳未満の小児には1回30mgを1日2回内服 主にドライシロップが多い
●7歳以上12歳未満の小児には1回30mg を1日2回内服
●12歳以上の小児には1回60mgを1日2回内服
●眠気の頻度 成人:2.3% 子供:3.2%
●自動車運転能力に及ぼす影響は少ないと認められており、添付文書に服用時の自動車運転等への注意の記載がありません
・サノフィ株式会社

■ロタラジン(クラリチン)

●錠剤・口腔内崩壊錠(10mg)・ドライシロップ(1%)
●錠剤
成人には1回10mgを1日1回内服
7歳以上 1回10mgを1日1回内服
3歳以上7歳未満 1回5mg 1日1回内服
●自動車運転能力に及ぼす影響は少ないと認められており、添付文書に服用時の自動車運転等への注意の記載がありません
●眠気の頻度 成人:6.35% 子供:3.6%
・バイエル薬品、シオノギ製薬

 薬に「運転等に影響がある」といった注意書きがなく、服薬時の眠気が指摘されていないのは、上記のフェキソフィナジン(アレグラ)とロタラジン(クラリチン)の2つだけだそうです。

◆その他の眠気を抑えた抗ヒスタミン薬
 上記2つ以外の、服薬時の眠気の注意を促している薬の中にも、眠気を抑えているものはあります。脳への影響の少ない薬としては、エピナスチン(アレジオン)が上げられています。

■エピナスチン(アレジオン)

●錠剤:10mg、20mg  ドライシロップ:1%
●錠剤
成人には1回10mg、20mgを1日1回内服 ・ドライシロップ
3歳から7歳 1回0.25mg〜0.5mg/kg体重 を1日1回内服
7歳以上  1回10mg〜20mg を1日1回内服
●眠気の頻度 錠剤:1.21% 子供:2.89%
●眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動
●車の運転等危険を伴う機械の操作に注意することになっています
●ガイドが味見しましたが、ドライシロップは、やや苦いので、アイスクリームなどに混ぜると味はましになります。ウーロン茶に混ぜると紅茶のような味になるそうです。
・ベーリンガーインゲルハイム

■エバスチン(エバステル)

●錠剤(5mg、10mg)・口腔内崩壊錠(5mg、10mg)
●錠剤
成人には1回5mg〜10mgを1日1回内服
●眠気の頻度:1.7%
●眠気を催すことがあるので,本剤投与中の患者には自動車の運転など危険を伴う機械の操作に注意させることになっています。
・大日本住友製薬、明治製菓

■ベポタスチン(タリオン)

●錠剤(5mg、10mg)・口腔内崩壊錠(5mg、10mg)
●錠剤
7歳以上の小児には1回10mgを1日2回内服
成人には1回10mgを1日2回内服
●眠気の頻度 治験時:5.7% 市販後:1.3%
●小児特定使用成績調査で、5歳以上〜15歳未満の小児の眠気:0.4%
●眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転など危険を伴う機械の操作に注意させることになっています。
・田辺三菱製薬

■塩酸セチリジン(ジルテック)

●錠剤(5mg、10mg)・ドライシロップ(1.25%)
●ドライシロップ 
2歳以上7歳未満 1回2.5mgを1日2回
7歳以上16歳未満 1回5mgを1日2回
16歳以上 1回10mgを1日1回
●錠剤
成人には1回10mgを1日1回内服。
●眠気の頻度:3.22% (承認時および2002年7月安全性定期報告時の合計)
●眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう十分注意することになっています。従って、眠くなる恐れがあるので注意は必要です。
●ドライシロップの味はイチゴ味でまずまずです。
・グラクソ・スミスクライン

■レボセチリジン(ザイザル)

●錠剤(5mg)・シロップ(0..5mg/mL)●シロップ
6ヵ月以上1歳未満 1回1.25mgを1日1回
1歳以上7歳未満 1回2.5mgを1日2回
7歳以上15歳未満 1回5mgを1日2回
15歳以上 1回5mgを1日1回
●錠剤
成人には1回5mgを1日1回内服。
・グラクソ・スミスクライン
●この薬は、セチリジンの中から中枢神経に作用する部分を除いた製品です。理論的にはセチリジンより眠気が少ないのですが、眠気は個人差があります。
●眠気の頻度は、成人で治験時に6%、市販後に2.6%、子どもでは治験時に1%でした。

■塩酸オロパタジン(アレロック)

●錠剤(2.5mg、5mg)・口腔内崩壊錠(5mg)・ドライシロップ
●2歳以上7歳未満 1回2.5mgを1日2回
●7歳以上で1回5mgを1日2回
・協和発酵キリン

 いかがですか?

 今日ご紹介したこれらの薬は、眠気が少ないと言われている薬ですが、眠気には個人差があります。合う薬を使うのが最も有効ですので、服用する際には医師に必ず相談するようにすることをおすすめします。また、子どもでも使える薬も増えてきたそうです。

 できるだけ眠気の少ない薬で、アトピーと花粉症のつらい季節を乗り切りたいですね。

■参考文献
 小児アレルギー疾患診療ハンドブック

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posted by ケイちゃん at 18:15| Comment(0) | 花粉症 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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