2019年01月09日

会社の「健康診断」の本当の目的を知ってますか?実は、社員のためではないそうです

 会社勤めをされている方は、年1回会社の費用で健康診断を受けておられると思います。でもあなたはその健康診断の本当の目的を知ってますか?

 実は健康診断は、従業員のために行っているのではないそうです。今日は、医師の亀田高志氏の著書「健康診断という『病』」をもとに、会社で行う健康診断についての誤解や働きながら健康を保つヒントについて、ご紹介したいと思います。

◆健康診断は社員のためではなかった?

 「働き方改革」の一環として、働く人の健康管理のために企業に従業員の心の健康状態の点検を義務付ける「ストレスチェック制度」が2015年に始まるなど、制度的には少しずつ充実してきました。そのなかで長く中心的な役割を担ってきたのは、やはり「定期健康診断」です。年に一度の「健診」の結果に一喜一憂する人も多いのではないでしょうか。

 ご存知のとおり、健診の費用は会社が負担しています。このため会社が従業員の福利厚生の一環としてしているように思っている人もいそうですが、法律や制度の目的でみると実は従業員のためではないのだそうです。

 平成28年度末に厚生労働省が「労働安全衛生法に基づく定期健康診断等のあり方に関する検討会報告書」を公表したそうで、その中に健康診断の目的が明言されています。その内容を分かりやすく説明すると、「今の作業や労働に耐えられるか、それを続けさせても、脳卒中や心臓発作を起こしたりしないかを確認し、それらを防止するために行う」とあります。つまり健康診断は、様々な検査を無料で受けられるメリットはありますが、本質的には会社のために行われているということであって、決して福利厚生の一環としてのサービスではありません。

 ですから、健康診断にからんで近年、「メタボリック症候群」の恐ろしさが強調されているのも、会社としてリスクが大きいからです。「メタボ」は動脈硬化が進みやすく、脳卒中や心臓病へと進んでいくリスクが大きい状態です。医師らが「運動しろ」とか「食生活を改善しろ」と指導するのは、もちろん当人の健康のためですが、一方で法律が求めていることでもあるということです。

 このように、健康診断が会社の義務という位置づけなので、会社や産業医などの専門家は「定期健診を行うこと自体が目的」になっていっているのが実情で、健診結果をどう生かしたか、従業員は本当に元気になっているのか、生活習慣病は減っているのかなど、実際の効果は意識の外に置かれがちになっていまっていると言えます。

 保健指導を受けたり、病院で診察してもらったりという段階になると、個人の意思にまかせる場合が多くなります。だからこそ、健診の結果を放置せず、自らの健康状態を把握して生活を改善し、病気予防に役立てていくという、個人の心構えが必要になります。

◆健康診断で病気は見つけられる?

 健康診断は、その目的からも分かるように特定の病気を早期に発見するための「検診」とは違います。「健診の血液検査や尿検査で異常な結果が出て、精密検査を受けたら……」とか「胸部エックス線検査で影が見つかり、検査したら肺結核が……」といった形で病気が見つかることもなくは無いそうですが、例外的なケースだそうです。

 日本人の死因で一番多いのは「がん」(悪性新生物、厚生労働省の16年人口動態統計)ですが、それを見つける健康診断を実施している会社は少数派だそうです。ただ「人生100年時代」とまでいわれ、高齢でも会社勤めを続ける人が多くなると、「がんの多くは老化によるもの」なので、働いているうちにがんだと分かる可能性は高まってくるそうです。

 還暦から古希を迎える10年間をイメージして、20人いた男子のクラスメイトのうち3人はがんになるとしたら、あなたはどう思われるますか。実はこれは、一生のスパンで考えると、がんにかかる確率は男性で62%、女性は46%、がんで亡くなる確率は男性25%、女性16%であることが分かっているそうなので、がんを患うということは、長生きすればむしろ普通のことと言えるのです。

 「働く人のがん」が、今後ますます一般的になると予想されるのに、多くの会社でがん検診がない理由はいくつもあるということです。そのうち一番大きいの理由は、費用の問題です。通常の健診にかかる費用は1人当たり1万円前後ですが、例えば肺がんを調べるためのCT(コンピューター断層撮影装置)スキャンを使った検診には1万円程度の費用が別途必要となります。他の臓器や部位も検査をするとなれば、さらに費用は膨れ上がってしまいます。

 会社でがん検診をしてくれないのならい、自分で受けるしかありません。亀田医師が著者の中で勧めているのは、「健康保険組合や地方自治体などのがん検診を個人で利用すること」で、その際の注意点や心構え、がんになるリスクを減らす生活なども、著書の中で紹介されています。

◆健康のリテラシーを高める

 日本には国民皆保険制度があり、医療費の自己負担が抑えられています。それが病気の予防・治療などへの意識の低さをもたらしているともいわれます。その例として亀田医師は著書の中で、日本人と米国人の健康相談の様子をモデルケースとして紹介されています。

・日本人の場合:「先生、○○○という感じがして痛いのですが、私はどうすればよいのでしょうか?」

・アメリカ人の場合:「ドクター、私は○○○という痛みを感じていて、インターネットなどで調べたら、AとBとCという3つのオプションがあると分かった。専門的な医師であり、同時に日本の医療を知る立場で、どれがベストか教えてください」

 この日本人のように、疲労や不眠、食欲不振なども、本当は痛みと同じくらい大切な身体のシグナルなので、体調やコンディションにもっと敏感になり、自分の身体は自分で守るという意識が必要だそうです。

 いかがですか?

 自分の健康のためにも、会社勤めの人は会社の健康診断の他にがん検診を受け、会社勤めされていない方は、少なくとも年1回は人間ドックなどで体のチェックを受けて下さいね。


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ラベル:健康 診断 目的
posted by ケイちゃん at 17:31| Comment(0) | 健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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