2018年12月28日

「がん診療」を有意義なものにするコツは、覚えておいて損はないと思います

 突然ですが、あなたがいざ「がん」と診断されたら、頭が真っ白になってなにも考えられなくなると思いませんか?

 今日は、そのような状況下で、短い診療時間を有意義に過ごすにはどうすればよいか、放射線治療専門医として1万人以上のがん患者の治療にあたり、SBRT(体幹部定位放射線治療)の第一人者である武田篤也氏の著書『最新科学が進化させた 世界一やさしいがん治療』の中から、診察における医師とのコミュニケーションのコツをご紹介したいと思います。

◆説明を聞く際には家族同伴で

 医師が大事な説明を行う場には、できる限り家族に同席してもらう方が良いそうです。自分の代わりにメモを取ってもらうことができるからです。「心配しなくても一人で大丈夫だ」などと強がらないことだそうです。これは、自分で想像している以上に気が動転している可能性があるからです。

 それと、患者さん本人が主治医に対して聞きにくいことでも、家族なら聞けることもあります。

 ただし、説明を聞くときに、中心となるキーパーソンを決めておくことが重要だそうで、患者さんとそのキーパーソンを中心に話を進めていくようにして下さいとのことです。

 本の中で紹介されている例に、こんなケースがあります。あるとき、高齢の父親の治療に際し、40〜50代の子どもが三人ついてきたことがありました。それぞれ働き盛りで「持論」に自信を持っている様子でした。しかし、考え方がぶつかってまとまらず、医師はまるで兄弟げんかの仲裁役のようでした。結局、日を改めて話し合うことになりました。

 こういうケースでは、本当に患者さんが聞いてもらいたいことが無視されがちなので、前もって、キーパーソンを中心とした打ち合わせをしておくくらいで良いそうです。

◆医師の質問には簡潔に答える

 医師が患者さんに何か質問をしたときには、簡潔に答えるようにします。 限られた診療時間内で、医師は少しでも必要な情報を集めようとしています。もし、分からないならはっきり「分かりません」と答えた方が良いそうです。そうすれば、医師は別の角度から質問をして確認できます。「何か答えなくてはいけない」と思って、質問の意図とずれたことを長々と一生懸命話しするのは、時間の無駄だからです。

 また、本人に聞いているときは、家族がそれを遮ったり、決めつけてしまうことがないようにすることも大切だそうです。

 これも本の中に書かれている例ですが、70代で早期肺がんが見つかった患者さんは、自分で調べてSBRT(体幹部定位放射線療法)を望み、私のところへやって来ました。意思確認をするために「本当に手術でなくていいか」と私が聞いたところ、同席している子どもたちが「手術をすべきだ」と言い張って、本人は押し黙ってしまいました。医師は家族のコンセンサスが得られないまま治療を行うのは不安です。どうにかその場を和らげようと努力しますが、これでは、誰のための治療なのかわかりません。

◆診察の状況を録音したい時は?

 気が動転していることもあって、診察のとき、メモをとる手が震えてしまう患者さんも多いそうです。また、専門用語も多く、正確なメモがとれないこともあるでしょうし、逆にメモをとることで頭がいっぱいになり、理解は先送りになってしまうこともあるかも知れません。

 そういうときには、医師の話を録音するのも一つの方法だそうです。 ただし、そのときには、「メモを上手にとる自信がないので、あとから聞き直せるように録音してもいいでしょうか」などと、医師に一言了解を取って下さいとのことです。

 今のレコーダーは高性能なので、スイッチをオンにしたままポケットに入れておけば、医師に秘密にしたまま録音できてしまうかも知れませんが、後で医師がそれを知ったら、あまりいい気持ちはしないからです。

 また逆に、いきなり机の上にどんとレコーダーを出されると、無言のプレッシャーをかけられているように感じるそうなので、医師との信頼関係を構築するためにも、どうか一声かけて下さいとのことです。

◆心を開いたキャッチボールが大切

 大切なのは医師と患者さんのキャッチボールだそうで、医師が一方的に説明した気になっていてはダメですし、患者さんが一方的に希望や不安をぶつけてくるだけでもダメだということです。

 これも本の中に書かれている例ですが、医師が大事なことを話そうとしているのに、ずっとしゃべり続けている患者さんもいるそうです。もし、私の話を受けてくれていたら、そこからのキャッチボールで説明が何層にも深くなる可能性があるのに、こういう患者さんには最低限のボールしか投げることができません。

 もちろん、分からないことを遠慮なく何でも質問することは重要で、そして、その質問に対する医師の答えを真摯に聞き、医師が質問した内容に正直に答えることが大切だそうで、これが信頼関係を築くキャッチボールです。

 がんを宣告されたらショックなのは当然なので、「恐い」「つらい」「不安だ」など、何でも結構なので、まずは一球、心を開いてボールを投げて下さいとのことです。

 いかがですか?

 がんは老化現象とも言われているので、いつがんに罹るか分かりません。その時のために、私もこの情報を心に留めておきたいと思います。


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posted by ケイちゃん at 17:19| Comment(0) | 病気 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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