2018年11月24日

お医者さんががんになったら、どんな治療法を選択すると思いますか?

 私たちが生きてゆく上で一番かかりたくない病気と言えば、それはがんだと言うのは異論のないことだと思います。

 そのがんを診察、治療してもらうのがお医者さんですが、そのお医者さん自身ががんになったらどうしたいと思っているのでしょうか?

 ということで今日は、お医者さんががんになったらどんな治療法を選択するのか、ある雑誌の情報を元に、お医者さんの本音をご紹介したいと思います。

◆自分が4期のがんと診断されたら、どんな治療法を選択しますか?

 がんは進行具合によって1〜4期に分類されますが、自分が最も進行している4期のがんになったら、現役のお医者さんたちはどんな治療法を選択するのかを、20代から60代までのがんの診療経験のある現役医師553人にアンケートで聞いたそうです。

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 その結果ですが、手術、化学療法(抗がん剤)、放射線治療、放射線と化学療法の併用 等々、治療法は多岐に渡りますが、お医者さんたちに選んでもらったところ、トップに来たのは意外にも心身の苦痛を和らげる緩和ケアだったということです。

 膵臓(すいぞう)がんの場合、その割合は56%にのぼっていて、その理由は次の通りです。

「効く薬がないから」「痛いのはいや」「治療がしんどい」「現時点で有効な治療手段がない」「治る見込みがないなら、好きに過ごしたい」

 化学療法(抗がん剤)を選んだ人は16%で、その理由はこうです。

「一度やってみて、副作用と効果を見たい」「劇的に効くこともある」「新薬開発が著しいから」「一応試して、そのあと緩和ケア」

 放射線と化学療法の併用を選んだ人は15%で、その理由は、

「最善は尽くす」「可能性は低いが、生存できるかもしれない」「できるだけ長生きしたい」「標準治療はやるつもり」

 そして、手術はわずか8%でしかなく、その理由は、

「ダメもとで」「取れるものは取る」「根治したい」「子どもがいるので」「闘ってみたい」──。

となっています。

◆特にかかりたくないがんは?

 また、お医者さんたちに、特にかかりたくないがんを尋ねたところ、3期・4期では膵臓がんを筆頭に、肺がん、食道がん、咽頭(いんとう)がん・喉頭(こうとう)がん、脳腫瘍などが続いたということです。

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 医師専用コミュニティーサイト「MedPeer(メドピア)」代表の石見陽医師は、「医師も当然どのがんにもかかりたくないと思いますよ」と前置きしたうえで、こう分析されています。

「予後が悪い、治療が難しい、痛みなど症状の負担が大きい、罹患(りかん)や治療の過程で機能の損失や見た目の問題があるなど、ADL(日常生活動作)やQOL(生活の質)を損なうと言われるがんが上位に来た印象です」

 また、膵臓がんは、早期発見が難しく、予後が悪いという声が極めて多かったそうで、「見つかったときには治療が大きく制限されていて、絶望感が強い」(産婦人科・30代・男性)と、心的ダメージへの言及も見られた。肺がんでは呼吸困難、食道がんや咽頭がん・喉頭がんには、食事や発声ができなくなる恐れなど、ADLやQOLのリスクを指摘する声が多いということです。

 3期・4期のがんと診断された場合に選択する治療法は、すべてのがんで「緩和ケア」が最も多く挙がっています。

 石見医師によると、

「4期は、多臓器転移のある状態です。医師ならば、4期のがんの5年生存率の低さも認識している。積極的な治療をするより、痛みなど症状を和らげてQOLを優先したい、ということでしょう。知識があるぶん、一般人よりあきらめが早いのかもしれません」

ということです。

 さらに、帝京大学病院肝胆膵(かんたんすい)外科の佐野圭二医師は、

「確かに膵臓がんは見つかりづらく、進行も速い。ただし、医療の進歩は目覚ましい。医師も自分の専門外のがん種の最新情報までは把握しづらいもの。治療効果を期待できる薬が増えてきたので、私なら抗がん剤は試すと思います」

と話されています。

 そして抗がん剤というと、副作用が激しく、QOLが下がるイメージがつきまといますが、これについて佐野医師は、

「副作用を過度に恐れる人もいますが、化学療法は始めたらやめられないものではない。副作用の程度も人によりまちまちなので、一度試してみる価値はあると思います」

と言われています。

 また、順天堂大学病院呼吸器外科の鈴木健司医師は、

「治療後の生存率のデータを見ると、4期の肺がんはほぼゼロに近いので、『治療する意義がない』と考える医師が多いのでしょう。また、抗がん剤を投与すれば余命が半年延びると論文に出ても、その状態がほぼ寝たきりかどうかなど、延命の内容も厳しく見ているのでは」

と話されています。

 そして肺がんも、昨今、新しい抗がん剤が出てきて、事情が変わりつつあるということですが、一方で、患者側の心理をこう分析されています。

「4期のがんと言われれば、多くの患者は軽いパニックに陥り、頭や骨に転移があっても『なんとか手術を』という気持ちになりがちです。医師の選択は驚きかもしれませんね」

 そのうえで、鈴木医師は次のように指摘されています。

「皆さん一般論を求めますが、がん治療は患者によって違う各論の世界。体力や年齢、社会背景、治療効果とリスクを考えることが必要です。どのステージでも、自分にとって意味ある治療を選ぶべきです」

 また、体力と治療効果とリスクの観点から医師は患者に助言するが、患者の状態と希望により、最良の治療は異なるということで、これについて東邦大学医療センター緩和ケアセンター長の大津秀一医師は、

「緩和ケア=末期の治療という印象が強いかもしれませんが、緩和ケアとは痛みや不安など患者の苦痛を和らげるもので、いまはがんと診断された時点から治療と並行して始めるもの。何期でも受けられます」

と話されています。

 さらに2010年、非小細胞肺がんで、抗がん剤治療単独より、緩和ケア併用のほうが予後がよい、という研究結果が発表されたそうです。大津医師によると、

「緩和ケアを受ける患者は病状や先のことをよく話し合う傾向があります。体が弱っているのに無理に抗がん剤を使うケースが少なかったから、予後などにいい影響を及ぼしたのではと言われています」

ということです。

 いかがですか?

 がんにはいろんなケースがあるので一概に言えないというところが実態のようですね。また、テレビのドクターXではがんの手術で失敗することはありませんが、お医者さん自身は手術にあまり期待していないというのも、興味があるところだと思いませんか。


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posted by ケイちゃん at 17:42| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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