2018年07月26日

がんによる死亡数「第1位」は肺がんですが、その中で「肺腺がん」は喫煙とは直接関係なく、女性でも罹るがんだそうです

 現在日本人の死亡原因のトップは肺がんだそうで、その中で最近話題となっているのが、野際陽子さん、いときんさんが闘った「肺腺がん」です。

 今日はこの「肺腺がん」について、ご紹介したいと思います。

◆がんによる死亡数は第1位
 平成28年の国内死亡数は130万7748人で、死因第1位は悪性新生物、いわゆる「がん」でだそうで、死亡総数の28.5%ががんで死亡しているということです。さらに、その中でも「肺がん」を含む「気管、気管支及び肺の悪性新生物」が第1位となっています。


平成28年人口動態統計の概要 死因簡単分類別にみた性別死亡数・死亡率
出典:厚生労働省

◆女性ホルモンが肺腺がんの原因!?
 「肺がん」は、いくつかのタイプに分けられるそうで、女優の野際陽子さんやヒップホップグループのET-KINGいときんさんが闘った肺がんは「肺腺がん」と呼ばれるタイプだそうです。

 肺腺がんは、肺がんの中でも最も多いタイプであり、肺がんの60%を占めているということです。肺がんと言えば、真っ先に「タバコ」が原因と思うかも知れませんが、しかし、肺腺がんは喫煙が直接の原因ではないと考えられており、発生頻度も喫煙率の低い女性の方が高く、非喫煙者にも多く発症するということです。

 実は、ホルモン補充療法を受けた女性に肺腺がんの発症率が高いことが以前から報告されていて、女性ホルモンの一種、エストロゲンの量や濃度が、肺腺がんのリスクを高める要因の1つであると考えられているのだそうです。

肺腺がんの特徴
出典:肺がんのガイド

◆自覚症状が少ないことが、発見を遅らせる原因になる。
 肺がんの検査は「X線検査(レントゲン)」「喀痰細胞診」「血液検査(腫瘍マーカー)」がおこなわれます。大きな痛みを伴うような検査ではないため、定期的に検査を受けることも容易です。

 X線検査と血液検査は健康診断でも受ける検査で、喀痰細胞診検査は「痰の中に異常な細胞や血液が混じっていないか」を調べる検査です。

 肺腺がんは、肺の末端に発生することが多いため、喀痰にがん細胞が混ざることが少ないのだそうです。一方、喫煙と深く関係する「肺扁平上皮がん」は気管や気管支に発生するため、痰とともに細胞が出てきやすく、喀痰細胞診で発見することが可能だそうです。しかし、喀痰の出し方によって細胞が含まれない場合が多く喀痰細胞診検査は通常3日連続で痰を採取するそうで、採取した喀痰をプレパラート(スライドガラス)に塗り付け、細胞を染色した後、顕微鏡で観察して異常な細胞がないかを調べる検査だということです。

◆肺がんと遺伝子と分子標的治療薬
 他臓器で発生するがんよりも、肺がんでは「分子標的治療薬」の種類が多く、治療に活かされているということです。

 分子標的治療薬は、従来の抗がん剤と異なる仕組みでがん細胞を攻撃するもので、従来の抗がん剤は「増殖能の高い細胞」を攻撃するため、増殖スピードの速いがん細胞だけでなく、髪の毛を生やす細胞や消化器(胃や腸)の粘膜細胞などの増殖が盛んな正常の細胞も攻撃するのだそうです。そのため副作用が強い傾向にあるそうですが、分子標的治療薬は、特定の遺伝子異常を持ったがん細胞を狙い撃ちするため、抗がん剤に比べて副作用が少なく、効果が高いということです。

 肺がんの中でも特に肺腺がんにはROS1融合遺伝子やALK融合遺伝子といった特異的な遺伝子が原因で発生するがんが確認されることがあり、分子標的治療薬の対象となるそうです。


posted by ケイちゃん at 19:09| Comment(0) | 病気 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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