2018年07月16日

あなたはがんの「標準治療」の 正しい意味、お分かりですか?

 最近、がんの闘病を告白する芸能人が増えたように思いませんか? 肉親の方ががんになったり、ご本人ががんになった方なら、お分かりかと思いますが、がんの「標準治療」ってどんな治療内容なのか良く分かりませんね。

 そこで今日は、1万人以上のがん患者を治療し、SBRT(体幹部定位放射線治療)において世界トップクラスの治療実績をもつ(肝臓がんで世界1位、肺がんで国内2位)放射線治療専門医・武田篤也氏の著作『最新科学が進化させた世界一やさしいがん治療』の中から、がんの「標準治療」の正しい意味について、ご紹介したいと思います。

◆医学的にもっとも推奨される「標準医療」

 早期の場合を除いて、がんの治療では、手術、放射線治療、全身化学療法という三大療法からどれか一つだけ選ばれるのではなく、多くの場合それぞれの特長を生かしながら組み合わせて用いられるのだそうです。

 どのように組み合わせるかは、がんの種類やステージによってかなり異なるそうですが、ただ、どのがんのどのステージにおいても「標準治療」が設定されているということです。

 標準治療と言うのは、「大規模な臨床試験によって治療効果の可能性が示され、かつ安全性が許容された、医学的にもっとも推奨される治療法」です。

 つまり、「このがんのこのステージならば、この治療法が一番いいですよ」と、エビデンスに基づいて医師が示せる治療法だということです。

 エビデンスは一般的に「科学的根拠」と訳されます。「エビデンスに基づいた医療」という言い方を良くしますが、これは医療行為において治療を選択する際などに、「実際に使って効果が確かめられている医療」とでも解釈すれば良いそうです。

 日本においての標準治療は、各学会が最新のデータをもとに基準に則(のっと)って決めていて、一般の人でも国立がん研究センターや各学会のホームページなどで見ることができるということです。

◆「標準」という言葉に対する誤解

 がんの標準治療は、日本では基本的に健康保険が適用されます。

 この、保険が利くという事実や、「標準」という言葉が、「あまり効果が期待できないのではないか」とか「お金さえ出せばもっといい治療法があるはずだ」という誤解を生んでいる面があるようです。つまり、標準を「上・中・下」の「中」と捉えてしまうためです。

 歯科の治療で、前歯を差し歯にしたことがある人ならわかると思いますが、保険が適用される差し歯だと、どうしても色味などに不自然さが出ます。一方、保険外のものならば、高額ではあるけれどきれいな仕上がりになります。それと同じことが、がん治療においてもあるのではないかと考えてしまうようです。

 しかし、差し歯の違いはあくまで「見た目」の問題であり、歯としての嚙 む機能は変わりません。ですから、安い差し歯にしか保険は適用されなわけです。

 一方、がんの標準治療に保険が適用されるのは、厚生労働省が「効果がある」と認めているからです。今や厚労省は一人あたり一年に3、000万円する新規抗がん剤すら、保険適用としているそうです。

 ですから結論としては、「標準治療では物足りない」ということは決してないということです。こういった考えはむしろ高学歴の方や高所得者の方に多いようですし、そういった方の治療法などが雑誌の釣り広告を賑わせていますが、「医師から見ると残念で仕方ありません」と、著者の武田篤也先生は述べられています。

 いかがですか?

 私もいつがんに罹るか分かりませんが、お金に余裕もないので私は標準治療を選択したいと思います。あなたは、どう思われましたか?


 よろしかったらブログランキングのクリック応援をお願いします。

posted by ケイちゃん at 18:27| Comment(0) | 病気 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。