2018年05月26日

西城秀樹さんや大杉漣さんの死亡原因の急性心不全、症状が出ない「隠れ心不全」に注意が必要だそうです

 先日急死した歌手の西城秀樹さんや、今年の2月に亡くなった俳優の大杉漣さんなど、心不全で亡くなる人が多いと思いませんか?

 実は、心臓の働きが低下して息切れなどが起こる「心不全」の患者が増えているそうです。そこで今日は、命にかかわる重い病気の印象が強いけれども、症状が出ない「隠れ心不全」の兆候や症状について、ご紹介したいと思います。

 ”心不全”ということばは良く見聞きするので、どんなものかは何となく分かるとおもいますが、では実際はどんな状態のことを指すのか、詳しく説明できるでしょうか?

 循環器病研究振興財団(大阪府吹田市)が2017年に実施した調査によると、心不全の名前はほぼ全員が知っていたが、症状や内容を理解している人は3割弱しかいなくて、うち半数以上が「心臓病の総称」「すぐ死につながる病」「死亡時の診断名」などの不正確なイメージを持っていたそうです。

 日本循環器学会(東京・千代田)などが2017年秋に、国民の理解を促すことを目的として、心不全を「心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める」病態とする新たな定義を発表したそうです。

 心不全は通常、数十年かけてじわじわと進行するそうで、心臓病の中では死因第1位で、入院患者の5人に1人は退院後1年以内に亡くなっているそうです。ただし「初期は症状が出ず、心不全と気付かない、いわゆる『隠れ心不全』だそうで、この『隠れ心不全』の段階から適切に対処し、進行を遅らせるのが重要」と日本医科大学循環器内科の佐藤直樹教授は話されています。

 心不全は進行度に応じて、ステージA〜Dに分類されますが、将来心不全になる危険性がある段階がステージAで、高血圧や糖尿病などの生活習慣病がある人が該当するということです。そしてこの中で特に多いのが高血圧で、「血圧が高いままにしていると心臓の筋肉が厚くなり、全身に血液を送るポンプ機能が低下して心不全に至る」と佐藤教授は、話されています。

 また佐藤教授によると、「成人の半数は高血圧で、心不全の予備軍は非常に多い」ということです。

 次にステージBですが、これは自覚症状がなくても、検査で心臓の肥大や拡張機能低下などの異常が見付かる段階です。血液検査では「脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)」の値の上昇が認められるそうで、これは、心臓から分泌されるホルモンで、尿を増やしたり血管を広げたりする作用を持っていて、心臓に負荷がかかると分泌量が増えるのだそうです。

 心筋梗塞や心臓弁膜症など心臓病を持つ人もステージBに当てはまるそうで、心筋梗塞が起きると「心臓の一部に障害が生じ、残りの筋肉に負担がかかるため心不全に進みやすい」と、北里大学北里研究所病院循環器内科の猪又孝元教授は説明されています。

 次に、息切れやむくみ、だるさといった症状が出るのがステージCで、日常の動作で息切れが起きたら要注意だそうです。猪又教授によると、「階段の昇降や布団の上げ下ろし、犬の散歩で気付く人もいる」そうです。

 また、むくみは足に出やすいそうで、「起床時に向こうずねや足首などを押してへこみが残る場合は、心不全によるむくみの可能性が高い」と佐藤教授は話されています。

 最後のステージDは、安静時も苦しい最重症の段階です。入退院を繰り返すのですが、治療法は限られるということです。

 心不全は放置すると着実に進行し、改善しない病で、西城秀樹さんや大杉漣さんのように、突然死を招くこともあります。

 猪又教授によると、「重症化を防ぐには、早期に発見して薬などで治療するのが重要」ということなので、心配な方は心不全の指標となる血液中のBNPの値を検査で調べてみて下さい。また、高血圧など危険因子になる病気の治療も、将来の心不全予防に直結するので、将来起きるリスクを考えると、できるだけ早い時期に治療を始めるのが肝要だと思われます。

 また、首に心不全のサインが現れることもあるそうで、猪又教授によると、心臓がやりくりできない血液がたまり、首の奥にある頸静脈が膨れて「皮膚が拍動で揺れて見える」そうです。もしこうした症状に心当たりがあれば、速やかに循環器内科を受診して下さい。

 そして日常生活では、塩分や水分の摂り過ぎに注意する必要があります。過剰な塩分は血液量を増やし、心臓の負担になりますし、心不全と気付かずに多量の水分を取ると、夜中に突然息苦しくなる例もあるそうです。さらに、肥満や喫煙も高血圧や心筋梗塞のリスクを高めるということなので、禁煙や痩せることも必要のようです。

 いかがですか?隠れ心不全は、本当に怖いですね。もし心配なことがあれば、病院で診察を受けることをおすすめします。


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posted by ケイちゃん at 18:29| Comment(0) | 病気 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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