2020年08月18日

炎天下の車内を素早く冷やす方法は、どんな方法が一番いいと思いますか?

 真夏のドライブで一番いやなのは、車を屋外に駐車していて乗ろうとかえって来た時の社内の暑さではないでしょうか。

 今日は、炎天下の車内を素早く冷やす方法のあれこれについて、カーエアコンシステムや、関連部品などを製造するカルソニックカンセイ(さいたま市北区)の担当者の方のお話やJAF(日本自動車連盟)のデータをもとに、ご紹介したいと思います。

◆ダッシュボードは80度近くなることも!?
 真夏の炎天下で駐車している車内の温度はどれほどあると思いますか? JAF(日本自動車連盟)が2012(平成24)年に実施したユーザーテストによると、外気温35度(摂氏。以下同)でサンシェードなどの対策をせず、4時間駐車した黒いワンボックスカーでは、車内の最高温度57度、平均温度51度、ダッシュボードに至っては最高79度にも達したそうです。

炎天下に車を駐車している画像.jpg そんな高温になった車内を早く冷やしたい場合、とにかくエアコンを全開で作動させたほうがよいのでしょうか。それとも、窓を開けるなどしたうえでエアコンを使ったほうがよいのでしょうか。カルソニックカンセイの方のお話をQ&A形式でご紹介します。

Q;車内温度を早く下げるにはどうすればよいのでしょうか?

A;乗車前に窓を開けて換気するのがおすすめです。夏場の車内温度は50〜60度になりますが、これは外気温より15〜20度程度高く、密度が小さい(軽い)ので、窓を開けると熱気が窓から上昇して出ていき自然に換気できます。このときドアも開けると開口面積が増えてより早く換気できますが、むやみにドアを開けたり、バタバタと開閉したりするのは事故にもつながりかねないので、あまりおすすめできません。
 一部車種では、リモコンキーのドアロック解除ボタンを長く押し続けると、自動的に窓が開くものがあります。乗り込む前に窓を全開にしておくと、乗り込んだときの暑さはかなりちがいますよ。

Q;走り出してからも窓を開けるとよいのでしょうか?

A;はい。対角線上に位置する前席と後席の窓を開けると早く換気できます。つまり前席の右側と後席の左側、あるいは前席の左側と後席の右側です。というのは、車体の周囲には走行風により、たとえばセダン型のクルマでは次のような圧力分布ができるからです。
・フロントピラー:強い負圧
・前席サイドガラス:フロントピラーに近いところはやや負圧〜センターピラーに近いところはやや正圧
・センターピラー:やや正圧
・後席サイドガラス:センターピラーに近いところはやや正圧〜リアピラーに近いところはやや負圧
・リアピラー:強い負圧
※正圧は外気から車体側に働く圧力、負圧はその反対。

 前席サイドガラスと後席サイドガラスは負圧と正圧が入り交じった状態ですが、同じ圧力ではありませんので。前後のガラスのあいだで流れが発生します。対角線上にある窓を開けることで、その流れが車室内中央部を通過するのです。10〜20秒で換気され、空気の流れも気持ちよく快適です。

車の中の空気の流れの模式図.jpg

 上の図は、走行中のセダン車における窓付近の圧力分布イメージですが、対角線上に位置する窓を開けると、正圧(緑)から負圧(青)に風が流れる様子が分かります。(「乗りものニュース」より転載)

Q;エアコンを使う場合は、窓を開けながらのほうが温度を下げやすいでしょうか?

A;いえ、窓ガラスを開けて走る場合、換気の効果があるのはせいぜい1分くらいでしょう。その後は窓を閉め、エアコンを内気循環モードで冷房性能を最大にして使うほうが効果的といえます。なぜなら、車室内の温度がなかなか下がらないのは空気の問題だけではないからです。シートやカーペット、ドアや天井のトリム、インパネなどなど、いろいろな部品もしっかり暖まっています。これらの熱容量は車室内の空気の熱量よりも大きいため、換気だけして車内を冷却できるわけではないのです。

 換気のために窓を開け、そのまま走行し続けると、せっかく冷却した車室内の空気を換気して捨てていることになり、エアコン動力が増えて燃費も悪化します。また、空気抵抗の影響もばかになりません。高速道路で窓を全開にして走ると、20%くらい燃費が悪くなるのです。

◆「窓開け換気→エアコン」の効果、テストでも証明
 JAFでは2016年に、炎天下で駐車し55度になった車内を早く冷やす方法を比較したユーザーテストを行ったそうです。この時は、次の5つの方法が比較されています。

・1:助手席の窓を開けて運転席のドアを5回開閉
・2:窓を開けず冷却スプレーをシートに10秒吹きかけ、3分後の温度を測定
・3:窓を開けずエアコンを最低温度・外気導入で作動、10分後の温度を測定
・4:窓を開けずエアコンを最低温度・内気導入で作動、10分後の温度を測定
・5:窓を全開でエアコンを最低温度・外気導入にして走行し、2分後に窓を閉めて内気循環に切り替え、3分後の温度を測定

55度の車内を最も早く冷やした方法.jpg

 上のグラフは、この時の結果を図にしたものです。この中で5の方法は、窓を全開にしてエアコンを外気導入で作動していた最初の2分間において20度台まで下がっています。また、1のドア開閉も、40秒程度のうちに47.5度まで低下。一方で、窓を開けなかった3の方法では3分間で50度程度までしか下がらず、3と4の方法でも20度台に下がるまでに7分以上を要しています。

 つまり、5つの方法のうち、窓を全開でエアコンを最低温度・外気導入にして走行し、2分後に窓を閉めて内気循環に切り替え、3分後の温度を測定した「エアコン+走行」が最も効率が良かったということで、まず換気して熱気を逃がしてからエアコンを使用するのが効果的であることが分かります。

「MAX A/C」モードのある車種の画像.jpg

 ちなみに、カルソニックカンセイによると、一部のクルマには「MAX A/C」と書かれたスイッチなどが付いているそうで、これを押すと自動で最大風量・最低風温・内気循環になり、エアコンの冷房性能を簡単に最大設定にできるということです。

  いかがですか?

 今日ご紹介した方法、夏場のドライブの際に参考にして下さいね。

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posted by ケイちゃん at 17:27| Comment(0) | お役立ち情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月16日

真夏の車内に絶対に放置してはいけないもの、ご存知ですか?


真夏の車の中の画像.jpg

 真夏は、炎天下を歩くのがきつく、ついついエアコンの効いたクルマで移動してしまいがちですが、それだけに、つい短時間だからと、車内にものを置いて、クルマから離れてしまうことはないでしょうか。しかし、直射日光がきついこの季節には、車内に放置してはいけない、トラブルのもとになるものがいくつもあるそうです。

 今日は、真夏の車内に絶対に放置してはいけないものをご紹介したいと思います。

◆真夏の車内はどうなる?
JAFの行ったテストでは、外気温が35℃の炎天下にクルマを数時間駐車した際、約30分で室内温度は45℃まで上昇。さらに放置すると、ボディカラーによっては車内温度が57℃まで上昇し、ダッシュボード上は79℃にもなったという結果が公開されているそうです。

 こういった場合、サンシェードを装着したり、窓をわずか(約3cm)に開けておいても期待するほどの効果は薄く、車内温度の上昇を防ぐことはできないそうです。エアコンをつけっぱなしにしておけば、温度の上昇は防げますが、今度は燃料が減ったり、環境面で問題が出てきます。

 では、そんな高温の車内に、どんな物を放置していたら危険なのでしょうか。

◆真夏の車内に絶対残してはいけないもの

●LPGガスが使われているスプレー缶
 虫よけスプレーや消臭スプレー、冷却スプレー、油膜取りのスプレー、ヘアスプレーなど、LPGガスが使われているスプレー缶は、高温になると爆発する恐れがあります。

 車内で爆発すると、窓ガラスを割るほどの威力があるそうなので、置き忘れないように注意してください。

●使い捨て(100円)ライター
 実験によると、炎天下のダッシュボードに2〜3時間置いた使い捨て(100円)ライターに亀裂が入り、ガスが抜けました。使い捨てライターは、高温になると破裂・発火のおそれがあります。

 近年は街中でタバコが吸えなくなり、車内でタバコを吸う機会が増えた方も多いかと思います。炎天下の車内に、使い捨てライターを置き忘れないよう注意してください。

●リチウム電池を使用しているパソコンやスマホ、おもちゃなど
 共通して言えるのはバッテリーであるリチウム電池が、高温になると保護回路が壊れ、膨張、発熱・破裂・発火のおそれがあることです。パソコンでは大事なデータなどにも影響が出ることもあります。

 電池式の家電製品やおもちゃ類を炎天下の車内に残した場合、電池から液漏れをしたり、最悪の場合、破裂・発火のおそれがあります。

●炭酸飲料やペットボトル
 高温になると、炭酸飲料の炭酸ガスが膨張して缶の内圧が高まり、爆発するおそれがあります。ペットボトルは、炭酸飲料でなくても、高温になると中の空気が膨張し、破裂する危険性がありますし、透明のペットボトルは、レンズ作用によって火災になることあります。
また、ペットボトル自体からアンチモンやビスフェノールAという有害物質が出ることも実験で確認されています。

 一方飲みかけのペットボトルでは、細菌がガスを発生させて爆発する可能性もあります。これはとくに糖分が含まれている飲料は注意が必要です。

●化粧品や整髪剤
 化粧品や整髪剤も、プラスチックの容器やスプレータイプが多く存在します。プラスチックの容器は、高温になると溶けだしますし、スプレータイプは前述したとおりです。

 化粧品の保管は、通常、室温で管理します。50℃を超える環境では、成分が変わってしまったり、溶け出したりすることがあるので注意して下さい。

●食品
 カビや細菌が繁殖しやすくなり、腐りやすくなりますので車内への放置は厳禁です。とくにビニール袋に入ったままのものは、細菌の繁殖や腐食が進みやすいので注意が必要です。

◆乳幼児や高齢者、ペットも放置厳禁
 先の実験結果によると、エアコン停止のわずか15分で車内は熱中症指数が危険レベルに達しています。

 そんな社内に乳幼児を放置すると、乳幼児は体温調節機能が未発達のため、高温下では短時間で体温が上がり、死亡することがあります。

 また高齢者は、加齢により体温調節機能が低下していますので、同じように危険です。ペットも同様、命に関わりますので、車内に放置することは絶対にやめてください。

 いかがですか?

 真夏の車内は非常に高温になり、たとえ短時間であっても、危険です。トラブルのもとにならないよう、くれぐれも置き忘れ、放置に注意して下さいね。

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ラベル:真夏 車内 放置 危険
posted by ケイちゃん at 17:10| Comment(0) | お役立ち情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月14日

コンタック、パブロンなどの市販薬にも、命に関わる副作用があるそうです


パブロンなどの市販薬の画像.jpg

 あなたは、病院で処方される薬を調剤薬局などで貰うとき、副作用について説明してもらうことがあると思います。実は、薬に副作用があるのは病院で処方される薬だけでなく、ドラッグストアなどで売られている市販薬も例外ではないのだそうで、医薬品としての効き目がある以上、市販薬にも副作用がつきまとうということです。

 今日は、コンタックやパブロンといった市販薬の、命に関わる重篤な症状を引き起こすリスクについて、ご紹介したいと思います。

◆「副作用」の項目がない
 処方薬(医療用医薬品)の場合、医師や薬剤師が対面で薬の副作用を説明するため、薬のリスクを認識しやすいですし、また薬とともに渡される薬剤情報提供書の「重大な副作用」という欄にも副作用の説明が記載されています。

 一方、市販薬は利用者が直接、副作用を説明してもらう場が少ないのが現実です。市販薬は健康被害のリスクの高い順に、「第1類医薬品」「第2類医薬品」「第3類医薬品」に分類されるそうで、第1類には薬剤師からの指導と文書での情報提供が義務づけられているそうですが、第2類と第3類の販売時には不要だからです。

 でもそうだからと言って、市販薬に副作用のリスクが存在しないわけではないので、薬剤師で医薬情報研究所取締役の堀美智子さんも、

「薬である以上、副作用のリスクは免れません。命に関わるものも存在するため、市販薬の副作用はしっかりチェックすべきです」

と指摘されています。

 では、ドラッグストアなどで買った市販薬の副作用を知るには、どうしたらよいのでしょうか。それには、購入時に同封されている添付文書を読む必要があります。でも、添付文書は細かい字で書かれている上に、「副作用」という項目がないのでどこに副作用の内容が記載されているのか、良く分かりません。

 これついて、厚労省所管の独立行政法人・医薬品医療機器総合機構(PMDA)は次のように説明されています。

「市販薬の場合、添付文書の『相談すること』の項目に薬の副作用の症状が記載されます。ここに記載された症状は処方薬における副作用と同じ意味を持ちます」(企画調整部広報課)

 でも一番怖いのは、市販薬のリスクを知らずに服用し、実際に症状が出てもその副作用に気付かずに、病気が逆に悪化してしまうことです。

 そこで、ドラッグストアでの売り上げ上位の市販薬のうち、重篤化する可能性のある副作用のある薬をリストアップし、一覧表にまとめたものが、下の一覧表です。

命に関わる副作用のある市販薬その1.jpg

命に関わる副作用のある市販薬その2.jpg

 この中から、特に気を付けたいことについてご紹介します。

◆かぜ薬で肺炎に
 この一覧表をみて気づくのが、副作用が共通しているものが多いということです。これは先ほどの堀さんによると、

「同じ効能を持つ薬だと含まれる成分はほぼ同じで、薬自体に対するアレルギーが起こるからです」(堀さん)

ということです。

 また、多くの市販薬で「ショック(アナフィラキシー)」が報告されています。

「アナフィラキシーは薬に対するアレルギー反応で、免疫反応のため誰にでも起こり、命に関わることもある。発疹が初期症状で、その後に下痢、吐気、腹痛や喉の詰まった感じ、立ちくらみが続く。最悪の場合、呼吸困難により死を招くこともあります」(堀さん)

 そして個々の薬を見た場合、使用頻度が高いかぜ・解熱鎮痛薬の副作用が目立っています。例えば、「新コンタック」「エスタック」などの有名薬には「スティーブンス・ジョンソン症候群」という皮膚障害のリスクがあるそうです。

「高熱や倦怠などの症状を伴い、目や口などに水疱や赤い発疹が生じます。日本皮膚科学会によれば、この症状が中毒性表皮壊死症に発展すると、2〜3割の患者が死亡します」(堀さん)

 また、「パブロンエース」「ルルアタック」などで起こる「間質性肺炎」は、その初期症状に注意する必要があるそうです。

「アレルギー反応で肺の組織に炎症が起こり、呼吸困難や咳が出るなどの初期症状があります。かぜ薬を飲んで間質性肺炎になった場合、かぜの症状と似ているので副作用のせいと気づきにくいのが最大の難点。薬を服用後、階段を上って息切れをしたり、動悸が出たら副作用を疑いましょう。間質性肺炎も命にかかわる危険な副作用です」(堀さん)

 一方国の独立行政法人・PMDAは製薬会社または医療機関から報告された医薬品の副作用が疑われる症例を「医薬品副作用データベース」として公開しているそうで、ここには最近、70代の男性がある市販のかぜ薬を服用後、副作用で間質性肺炎を起こして死亡した例が掲載されています。

 その報告では、「情報不足等により被疑薬と死亡との因果関係が評価できない」としているようですが、市販薬でも死に至る可能性がゼロではないことは、認識しておく必要がありそうです。

◆初期症状を見逃さない
 花粉症の方が服用されている鼻炎用薬「アレジオン」にも副作用があるそうで、それは「血小板減少」です。医師の北野國空さんによると、

「この薬は骨髄で血小板をつくる幹細胞の働きを弱める。血小板が減ると出血しやすくなるほか、血液中のたんぱく質が足りなくなり、水分が外に漏れて全身がむくみます。重篤化すると血小板が作れなくなり、血小板輸血が必要となる怖れもある」

ということです。

 また、使用頻度の高い「バファリンプレミアム」などの解熱鎮痛剤にも副作用があります。堀さんによると、

「解熱鎮痛剤などに含まれる熱冷ましや痛み止めの成分のアセトアミノフェンは、肝機能を壊死させる毒性物質に変わる可能性があり、場合によっては重度の肝機能障害が生じる怖れがある。壊死した筋肉組織が血液中に流れだすとコーラのようなどす黒い色の尿となり、副作用のサインになります」(堀氏)

ということです。

 そして、多くの風邪薬の副作用である「無顆粒球症」は高齢者にとってはとても危険なんだそうで、北野さんによると、

「薬が幹細胞に影響して白血球が作られなくなる病気で、貧血が進むと輸血が必要になります。高齢者は骨髄中の幹細胞が老化しているため若い人よりリスクが高い。万が一、幹細胞が全滅したら骨髄移植が必要になります」(北野さん)

ということです。

 では、市販薬の副作用から身を守るために必要なことは何なんでしょうか。それは堀さんによると、

「服用後に病状が改善しない、あるいは服用前と違う症状が出たら、速やかに薬剤師やかかりつけの医師に相談すること。『薬局で売っている薬だから、大丈夫』と軽く考えてしまうことが最も危険です」(堀さん)

ということだそうです。

 いかがですか?

 製薬会社も添付文書を使用者が読むよう、CMやホームページ上で注意喚起をしていますが、私たちも市販薬と長く付き合うために、その効能とともに市販薬のリスクも深く知る必要があるようです。

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posted by ケイちゃん at 17:00| Comment(0) | 病気 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする