2020年01月06日

がんと診断された時は、「セカンドオピニオン」を受けた方が良いそうです


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 がんが、日本人の死亡原因第1位であるということはご存知だと思います。前回ご紹介した、「がんで不幸にならない方法」はいかがだったでしょうか。今日も前回に引き続いてがんにまつわるお話です。

 これまでに1000人以上の患者にがんを告知して治療にあたってこられた森山紀之医師は基本的にセカンドオピニオンをすすめるのだそうです。今日は森山先生のお話をもとに、セカンドオピニオンの受け方や、提示された治療法を選択するポイントなどについて、Q&A形式でご紹介したいと思います。

◆「地域で一番の大学病院だから」「主治医に失礼」という遠慮はいらない
Q:森山先生はセカンドオピニオンをすすめていらっしゃいますが、それはなぜですか。

A:セカンドオピニオンで主治医と同じ意見が出されれば、より治療に対する安心が高まりますし、異なる意見が出されれば治療の選択肢が広がります。セカンドオピニオンは、医師の示す治療方針を患者さん自身が納得するために受けるものなので、「地域で一番の大学病院だから」「主治医に失礼」などと遠慮する必要はまったくありません。(森山先生)

Q:でも、「最終的に自分で選んでください」と言われても、決断できるかどうかわかりません。

A:そうですよね。「あなたが選んでください」といわれて選べる人なんてそういないですよ。なので私はできるだけ「自分ならこうする」という言葉を付け加えるようにしています。以前も、前立腺がんの患者さんが、手術をするか放射線治療をするか迷っておられたので、「放射線の医者と外科の医者、両方のセカンドオピニオンを聞いてください」と紹介状を書いて、「もし私なら放射線治療を選びます」と付け加え、その科学的根拠を示しました。
 医者があまり誘導してはいけないので、最終的には患者さんの責任ということにはなるんですが、その患者さんは過去に直腸がんの手術をしていて、再度の手術はリスクがありました。それでもリンパ節への転移があれば手術をすすめますが、幸いリンパ節への転移もなく、非常に早期だったので、放射線治療で生活の質を下げずに手術同様の治療効果が得られるというエビデンスを示したうえで、両方の専門医のセカンドオピニオンをおすすめしたところ、後日「放射線治療にします」とお返事をいただきました。(森山先生)

◆治療の信頼性は「ピラミッド」構造
Q:セカンドオピニオンを受ける時に気をつけることはありますか?

A:専門分野の医師の意見を聞くこと、それとできるだけ公平な意見を述べてくれるところを選ぶことです。がんの場合は、原則として各都道府県に1カ所、都道府県内で中心的役割を果たすよう厚生労働大臣が指定した「がん診療連携拠点病院」があります。よく、名医と言われる医師や、その病気の権威といわれる医師に診てもらっているからセカンドオピニオンは必要ないという方がいらっしゃいますが、私はそういう方こそセカンドオピニオンを受けた方がいいと思っています。(森山先生)

Q:名医や権威ある医師が主治医なら、セカンドオピニオンは必要ないのでは?

A:治療の信頼性って、ピラミッドのようになっているんです。一番上がデータに基づいた科学的根拠で、一番下がクチコミや噂。そして真ん中が実は「権威」なんです。いくらその分野の権威でも、ある程度年齢がいっていると、医学的に遅れている場合もあります。たとえば政治家の言うことが必ずしも正しいわけではないでしょ? あれと同じなんですよ。
 それにセカンドオピニオンの外来をやっている医師は常に勉強していますから、最新のデータもしっかりふまえて診察してくれます。そういう医師に意見を聞くことは、とても意義があると私は思っています。(森山先生)

Q:ただ、誰に意見を聞いても「正解」があるわけではありませんよね。

A:私がおすすめしているのは、まず自分ががん治療に求めるものをあげ、それに優先順位をつけることです。それができたら、次にそれぞれの治療法のメリットとデメリットをあげ、「自分が何を優先させたいか」に照らし合わせながら治療法を選ぶことです。
「とにかく長生きしたい」「多少余命が短くなっても生活の質を低下させたくない」「痛みを取り除きたい」など、自分にとっての優先順位を見据えることができれば、それぞれの治療法のメリット・デメリットを冷静に検討できるのではないかと思います。(森山先生)

◆どんな治療法にもリスクはある
Q:なるべくリスクの少ないものを選びたい気もしますが……。

A:どんな治療法にもリスクはあります。100%の絶対なんてあり得ない。だからこそ、テレビで「私、失敗しないので」と言い切る女医のドラマがかっこいいと人気になったわけです。あんな医者、世界中探してもいないですけどね。それに、全盛期のイチロー選手の打率だって3割8分です。6割2分は打てないんですよ。でも打てない7割を非難する人はいませんよね。野球界では一般的に打率3割以上打てば “一流”なんです。
 また、よく「標準治療は並みの治療で、先進治療が最良の治療」だと誤解している人がいますが、これは大きな間違いです。「標準治療」は「松竹梅」の竹、という意味ではありません。大規模な臨床試験によって効果が証明された、現時点で最良だと推奨できる治療法のことなのです。医師はその標準治療を第一に、患者さんに最善と思われる治療法を提案している、ということを知っていただきたいと思います。(森山先生)

Q:それでも「死」が少しでも垣間見えると、「100%」「絶対」という言葉が、どうしても魅力的に聞こえてしまいます。

A:プレッシャーがかかると、人間は判断を誤るので、プレッシャーに弱い人は、技術力があっても試合には勝てません。がん患者さんが時に普通の精神状態なら選ばないような判断をしてしまうのは、闘病中のがん患者さんは、プレッシャーのかかるスポーツの試合を行っているようなものだからなんです。
 でも冷静に考えてみれば、我々はもともと「年齢」という非常に進行の遅いがんを背負っているようなものなんですよ。「がん=すぐ死ぬ」という考えは今も根強くありますが、がんっていうのは、よほど進行していても、1カ月くらいの猶予はあるんです。進行がんでない場合は、「年齢」のようにもっと「猶予」が長くなります。人間は後ろが見えると怖くなるものですが、後ろを見て怖がるのではなく、できることをするための時間を与えられたと思えば、事故や事件で突然命を失うケースに比べて、不幸とは言い切れないのではないかと私は思っています。(森山先生)

 いかがですか?

 私もいつか罹るかも知れないがん、その時には必ずセカンドオピニオンを受けようと思いました。あなたは、どう思われましたか?

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posted by ケイちゃん at 18:25| Comment(0) | 病気 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月04日

1000人以上にがんを告知した医師による「がんで不幸にならない方法」は、知っておいて損はないと思います


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 日本人の死亡原因の第1位は、ご存知の通りがんです。ところで、がんと診断されただけで絶望したり落ち込んだりする人がいる一方、がんを受け入れ、がん患者としての日々を幸せに過ごすことができる人もいます。

 今日は、旧国立がんセンターで、がん予防・検診研究センター長として1000人以上の患者にがん告知をしてきた森山紀之先生のお話をもとに、がんで不幸にならないためのアドバイスをQ&A形式で、ご紹介したいと思います。今日は、全3回の1回目です。

◆がんと告知されたら「魔の2週間」のことを思い出す
Q;今は「2人に1人ががんになる時代」といわれ、がんは昔ほど特別な病気ではなくなりましたが、それでもまだ「がん」と診断されることは多くの人にとって恐怖と苦痛を伴うものですか。

A;私はこれまで、1000人以上にがんを告知してきましたが、実は「がん」と診断されて平気でいられる人は、そんなに多くありません。告知時は治癒率や治療法なども併せてお話しするのですが、「がん」と聞いただけで思考が停止してしまうのか、あとの私の言葉はまったく耳に入らない方がほとんどです。(森山先生)

Q;「がんと言われただけで、頭が真っ白になり、何も考えられなくなった」という話もよく聞きます。

A;自分ががんと言われて落ち込まない方はいません。たとえ治癒率の高い早期であっても、絶望して寝込んだり、家族にあたり散らしたり、事実から目を背けたり、うつ状態になりかけたりする方も大勢います。でも、このひどい状態は、だいたい2週間で落ち着きます。告知を受けた直後の大混乱を経て、頭を整理し、なんとか受け入れることができるようになる。この精神的な落ち込みの期間を、私は「魔の2週間」と呼んでいます。(森山先生)

Q;「魔の2週間」というのは?

A;誰であれ、どんな状況であれ、「がん」と診断されて取り乱したり落ち込んだりするのは当然です。だから、あなたやあなたの大切な人ががんの告知を受け、落ち込んだりショックを受けたりする状況になった時には、「ああ、これが『魔の2週間』か」と思い出していただきたいんです。渦中にある時はとても苦しいと思います。でも、2週間もすれば必ず心は落ち着き、光がさしてきます。(森山先生)

◆「完治」よりも大事なこと
Q;心を落ち着かせるためのよりよい方法があれば教えてください。

A;私は「完治」よりも「がんと共に生きる」という気持ちが大事だと思っています。だから、まずはがんであることをしっかり受け入れることがすべての始まりだとお伝えしています。たとえば、完治の可能性が高い早期がんの場合でも、治すためには手術や抗がん剤や放射線などの治療が必要です。治療は長期間にわたることもありますし、転移が広範囲に広がっている場合はなおさら、「がんを克服しよう」というよりも、「がんと共に生きよう」というところへ気持ちを持っていくことが大事だと思っています。(森山先生)

Q;でも、どうしても受け入れられない場合もあるのでは。

A;まずは、自分がどうなってしまうかではなく、自分が今なにをすべきかを考えるようにしてください。だいたい、「がん」という名前が「ガーン」という感じがしてよくないんですけれど(笑)、人間の想像力は悪い方へ広がりやすいので、受け入れができない人は、これから起こる最悪の事態ばかりを想定してしまうことが多いんですよ。

 たとえば、胸の痛みを訴えて「乳がんじゃないか」と来院された若い女性の場合ですが、「心配はないと思いますが、乳がんだといけないので、念のため精密検査しましょう」と言ったら、付き添いの母親が「やっぱり乳がんかもしれないんだよ!」とパニックになって、2人そろって診察室で号泣してしまったことがありました。これは極端な話ですが、似たようなケースはたぶんたくさんあると思います。(森山先生)

◆「手術の成功率は75%」と言われたときは
Q;「これからどうなる」ではなく、「これから何をすべきか」を考えることが「受け入れ」につながるということですか?

A;そうです。「これからどうなってしまうのか」と考えると、おそらく、際限なく悪いことばかり考えてしまうことになります。がんは深刻な病気ではありますが、すべてのがんが不治の病というわけではありません。「これから何をすべきか」に目を向けることで、先々のことを不当に恐れずに、がんと共に生きる人生を受け入れることができると思います。(森山先生)

Q;がんを不当に恐れずに受け入れるために注意すべきことはなんでしょうか。

A;今、インターネットやメディアなどでたくさんの情報が入手できますが、それらは必ずしも正しい情報とは限りません。まずは、がんについて正しい情報を事前に持っておくことを、私はおすすめしています。がんについて間違った情報を持つことが一番恐ろしいことです。人は、間違った情報により、間違った判断をしてしまうからです。

 たとえば、膀胱がんで亡くなった私の知り合いは、「人工膀胱になるのが嫌だ」と最後まで手術を拒否して亡くなりました。人工膀胱や人工肛門の性能が今すごく進んでいて、その方が思っているような「最悪の」生活にはならない、という正しい情報よりも、「人工膀胱でQOLが低下した」という不確かな情報を信じてしまったのでしょう。

 また、私たち医者は「100%確実」という言い方はできませんから、「手術の成功率は75%」というような説明をします。そうすると「4人に1人が死ぬってことですか?」とパニックになったり、「100%治ると評判の食材がある」と民間療法に頼ったりしてしまうケースも残念ながら少なくありません。(森山先生)

Q;情報が正しいかどうかは、どうやって判断したら良いのでしょうか。

A;まずは、情報の根拠が示されているかどうかを確認してください。がんに限らず治療は科学的根拠があることが大前提です。根拠が明示されていない情報は、信じてはいけません。それから、「絶対」「100%」「奇跡の」など、あまりにも強い表現が使われている情報も、疑ってかかるべきです。私が長年勤務してきた国立がん研究センターの 「がん情報サービス」 は、信頼性が高いサイトですから、ぜひとも活用していただきたいと思います。(森山先生)

 いかがですか?

 今日は、「がんで不幸にならない方法」の1回目をご紹介しました。次回、続きをご紹介したいと思います。最後に、森山先生のプロフィールをご紹介しておきます。

もりやま・のりゆき/1947年、和歌山県生まれ。千葉大学医学部卒。国立がんセンターのがん予防・検診研究センター センター長、東京ミッドタウンクリニック健診センター長を経て、グランドハイメディック倶楽部理事、医療法人社団進興会理事長、医療法人社団ミッドタウンクリニック理事、医療法人社団勁草会理事、一般社団法人あきらめないがん治療ネットワーク理事。ヘリカルスキャンX線CT装置の開発に携わり、早期がんの発見に貢献。2005年に高松宮妃癌研究基金学術賞、2007年に朝日がん大賞を受賞。著書に『幸せながん患者』など。

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posted by ケイちゃん at 18:01| Comment(0) | 病気 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月02日

あなたの血液型によって、ダイエットに失敗する理由は違うかも知れません


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 ダイエットをして美しくなりたい! そんな思いは誰にでもあると思いますが、しかし、思い通りに上手くいかないことが多いのも、ダイエットの難しいところです。

 実は、ダイエットに失敗してしまう理由は、血液型で異なるかも知れないそうです。ということで今日は、血液型別のダイエットに失敗してしまう理由を、占い師でコラムニストの紅たき(くれない たき)さんのお話をもとに、ご紹介したいと思います。

◆A型・・・厳しい食事制限をしすぎリバウンド
 ストイックなA型は、ダイエットを決意したら、厳しい食事制限を自分に課すそうです。炭水化物を抜き、間食もせずお酒も飲まず、1日の摂取カロリーをとにかく低く抑えます。しかし、無理なカロリー制限は長くは続けられず、ストレスでドカ食いしてしまい、その結果、リバウンドして、ダイエット前より体重を増やしてしまうことになってしまいます。

◆B型・・・飲み会の誘いを断れない
 ダイエット中はお酒をやめたいところですが、社交的なB型は、飲み会の誘いを断ることができないそうです。飲み会の最初はお酒を我慢するのですが、誘惑に負けて一口飲んでしまうと、そのうちほろ酔い気分になって、おつまみもたくさん食べてしまうことになってしまいます。明日から仕切り直そうと思いつつ、新しい誘いがくるとダイエットはそっちのけで飲み会に行ってしまうので、ダイエット失敗ということになってしまいます。

◆O型・・・いろいろなダイエット法を試す
 好奇心旺盛なO型の人は、いろいろなダイエット本、ダイエット器具を買いますが、どれも今ひとつ結果が出せないそうで、その原因は、目移りしやすく飽きっぽいからです。ハマっているダイエット法があっても、新しいものが話題になれば、すぐ飛びついてしまい、そんなことの繰り返しで、ダイエット難民になってしまうということです。

◆AB型・・・ダイエット食品を買っただけで満足
 AB型は、ダイエット食品を買っただけで、痩せたつもりになってしまうそうです。妄想の中のAB型は、スレンダー美人なので、鏡に映った太った自分は、見なかったことにします。ですから、いつまでたっても、ダイエットを始めることはないそうです。その結果、ダイエット食品は、部屋の隅でホコリをかぶることになってしまいます。

 いかがですか?

 あなたの血液型と照らし合わせて、「そうね」と思うところはあったでしょうか。やはりダイエットを成功させるには、自分に合った方法を選ぶことと、長期的な計画が大切です。ダイエットに魔法はないので、地道にコツコツと無理なくやることが、結局一番いいのではないでしょうか。

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posted by ケイちゃん at 17:39| Comment(0) | ダイエット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする