2019年05月19日

中性脂肪の値が高い方がダイエットは簡単だそうです


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 会社勤めの方なら年1回は必ず健康診断を受ける必要がありますし、専業主婦の方ならご主人と一緒に人間ドックを受けることもあると思います。でもそうした検査結果のうち、あなたは「中性脂肪」(トリグリセライド)の値を確認しておられますか?

 実は、意外かもしれませんが、中性脂肪値が高い方がダイエットに成功する確率が高いのだそうです。

 今日は、そのメカニズムと効果的なダイエット方法について、医師で感染症・健康情報ガイドの西園寺 克さんのお話をもとに、ご紹介したいと思います。

◆「中性脂肪が燃える」は間違い?
 「中性脂肪を燃やしてダイエット」という言葉を見かけることが多々ありますが、これは実は問題ありの表現なんだそうです。というのも、筋肉は、中性脂肪をそのまま燃やすことなどできないからです。筋肉が使うことができるのは、脂肪細胞が蓄えている中性脂肪ではなく、その成分の脂肪酸というものです。ですから、「脂肪酸を燃やしてダイエット」というのがより正確な表現だそうです。

 実際に、ジョギングのような短期運動の前後で採血して較べても、残念ながら血液中の中性脂肪に変化は見られないということです。

 では、なぜ中性脂肪値の高い方が、ダイエットに成功する確率が高いのでしょうか。

◆中性脂肪が高い人の方がダイエットの成功率が高い!
 中性脂肪は、あなたのダイエットが楽に達成できるかどうかの指標となるのですが、以下が中性脂肪とダイエットの関係をおおざっぱに分類したものです。

<中性脂肪とダイエットの可否>
中性脂肪の測定値      ダイエットの可否  
50mg/dL以下の方     まず無理でしょう  
50-100mg/dLの方     難しいです  
100-150mg/dLの方    成功の可能性はあります  
150mg/dL以上の方    後述する方法を試してください 

 このように、中性脂肪が高い人は、「中性脂肪を下げること=ダイエット」になるので、中性脂肪が高い人の方が、ダイエットの成功率は高いと言えるのだそうです。

◆肥満の敵は「肝臓」にあり! 中性脂肪を下げるにはまず節酒
 ではここから、中性脂肪とダイエットのメカニズムに迫っていきます。

 中性脂肪が高い状態は、肝臓が中性脂肪を作り過ぎる状態にあります。肝臓が作った中性脂肪は脂肪細胞に蓄えられ、体脂肪が増加してしまいます。「敵は肝臓にあり」ということです。

 ですから、脂肪細胞自体は敵ではありません。「アルコールをよく飲む人は太る」ということを聞いたことがあるかも知れませんが、アルコール自体は体内で分解されてしまうので直接、肥満の原因にはなりません。

 しかし、肝臓がアルコールを分解する過程で、中性脂肪の合成が促進されますので、飲酒は高中性脂肪血症の直接の原因となってしまいます。

 逆に、節酒しただけで体重減少が起きる人がいます。節酒すると、飲酒のために増加していた肝臓での中性脂肪の合成量が減少するために、結果として脂肪細胞へ運ばれる中性脂肪が減り、脂肪細胞が小さくなって体重が減少するということです。この場合、飲んだアルコール量の減少が体重減少と関係してくるということなので、アルコール飲料の種類は特に関係ないそうです。

◆食後の中性脂肪を下げる「特定保健用食品」を利用
 節酒や断酒してもまだ中性脂肪が高い人、飲酒していないのに中性脂肪が高い人は、特定保健用食品を試してみるのも良いかも知れないということです。それは、体内での中性脂肪の上昇を抑制するとして販売されている特定保健用食品で、医師が処方する中性脂肪を下げる医薬品と違って、食品なので副作用は起こらないと考えられます。

 なお、コレステロールの上昇を抑える特定保健用食品では、中性脂肪の上昇を抑制することはできないそうなので、ご注意下さい。

◆中性脂肪を測るときの注意とポイント
・中性脂肪値を測る時は、空腹時の値が基本となります。理想的には16時間以上、最低でも12時間の絶食・断酒が必要です。

・上に述べたように飲酒は、肝臓での中性脂肪の合成を促進するので測定前日は断酒してください。

・中性脂肪は、有機物なら何からでも合成できるので、採血当日の糖分の摂取はだめです。ですから、ジュース類は当然だめですし、もちろん、牛乳もだめです。また、スープ、味噌汁もだめです。

・なお、西園寺さんのこれまでの経験上、茶、ミルク・砂糖抜きのコーヒーまたは紅茶ならば測定値に影響は出ないということです。

 このように、中性脂肪の測定は、注意事項を守らないとせっかくの採血が無駄になってしまいます。注意事項を守って、朝一番で受診して、採血を受けてくださいね。

 いかがですか?

 中性脂肪の値でダイエットの可否が分かるというのは、初めて聞きました。あなたの中性脂肪の値は、どうでしたか?

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posted by ケイちゃん at 18:06| Comment(0) | ダイエット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月17日

肥満が、心筋梗塞、がん、うつ病などの病気を招くそうです


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 メタボリックシンドロームは、症状が悪化すると心筋梗塞や脳梗塞を引き起こし、がんや認知症、うつ病などの病気とも関連があると言われています。

 今日は、肥満が病気を招くワケについて、ご紹介したいと思います。

◆痛くなくても治療が必要? 肥満と病気の関係
 太るとメタボリックシンドロームになり、高血圧・糖尿病・脂質異常症などにかかりやすくなります。これらは生活習慣の乱れが原因だと言われていますが、痛みなどの不快感がないため、治療をおろそかにしたり、放置したりしてしまうことが多いようです。

 病院で栄養相談をされているお医者さんも、「医師には聞きづらいのでしょうか。患者さんから『痛くないのにどうして治療が必要なの? 』としばしば問われることがあるそうです。

 しかし、治療をせずに放置すると、病気が進行し、重症度が増してくると、心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる重篤な状態を引き起こしてしまうことは、よく知られている通りです。

 実は、肥満を軸としたメタボリックシンドロームの状態ですと、心筋梗塞・脳梗塞だけでなく、がんや認知症、うつ病などの病気にもかかりやすくなるということです。

◆単純肥満より怖い内臓肥満とは? 太ると病気になるメカニズム
 肥満が心筋梗塞や脳梗塞になるメカニズムを簡単に説明します。

 太り始めは、脂肪が風船のように「外側」へ皮膚を伸ばすことで太っていきます。「太ったね」と言われ始める頃の状態だと思って下さい。この頃の太り方は、内臓や血管などは圧迫を受けていません。各臓器はその機能を維持しながら、太っていきます。これは「単純肥満」と言われる状態です。

 単純肥満の状態が続き、皮膚がこれ以上伸びないところまで太った後も、人間の体は風船のように割れることはありません。おそろしいことに、人間の体はすでに脂肪を満タンに保管しているにもかかわらず、さらに脂肪を体内のどこかへ溜め込もうとします。

 保管スペースが外側に確保できないので、体内の現在あるスペースのどこか、すなわち腹腔内に脂肪を溜め込もうとします。これが「内臓肥満」です。

 健康診断で異常値が見つかり、病院で再検査をしてくるようにと言われるのはこの頃です。この段階でも痛みなどの不快感がないので、健診結果を家族に隠している方もいらっしゃいます。

 お医者さんが良く遭遇するのは、サラリーマンの男性が病院へ行くようにと書かれた健診結果を隠してしまい、それを何かの拍子に奥様が見つけ、奥様に連れられて病院へいらっしゃるケースだそうです。

 この「内臓肥満」になると、腹腔内の内臓や血管などのスペースを圧迫し始めます。脂肪で占領されてしまい、身動きが取れなくなった内臓や血管は、血液や必要な栄養素を上手に体全体に運ぶことができなくなってしまうのだそうです。

 さらに、脂肪細胞に蓄積することができない分の栄養素は血液中に残されてしまうこともあります。これが、高血圧・糖尿病・脂質異常症を引き起こす原因のひとつです。

 内臓肥満のために血液の流れが悪くなり、上手く体全体に運ばれることができなくなった栄養素は血管内で身動きが取れなくなってしまいます。

 そしてそれは、血管の分岐点など流れにくい部位など一箇所にたまったり、身動きができなくなった栄養素が血管壁を傷つけてしまい、修復のためにできたかさぶたなどから、動脈硬化がおこり血栓になります。血栓ができた場所が心臓であれば「心筋梗塞」になりますし、脳であれば「脳梗塞」です。

 また、太ると動脈硬化が直接の原因ではないがんや認知症、うつ病などにもかかりやすくなるそうですが、それはなぜでしょうか? 実はそれには体の「腫れ」が関係しているそうです。

◆太ると体が腫れる? がんや認知症、うつ病との関係
 最近の研究では、肥満はがんや認知症、うつ病などにも関連があることが分かってきたそうです。

 まだ研究段階なのでメカニズムは特定されていませんが、その原因のひとつとして、太っている人の体は「慢性の腫れ」を起こしているからだと考えられています。

 虫さされなどの時に、患部が赤くなり腫れますが、太っている人の体は常に虫さされの患部のように腫れて炎症している状態が、体全体で起こっていると考えられています。

 健康診断や病院の血液検査でCRPという検査を受けたことはないでしょうか。実はこのCRPという検査は体内の炎症を示す指標です。

 一般的に、健康な時は0.3mg/dl以下と非常に低値ですが、痛風の発作時や風邪の時などちょっとした時にもすぐに反応し、検査値が上昇することから、医師が頻繁に検査を行い、チェックしている検査項目だそうです。CRPを含む炎症を示す物質は「炎症性サイトカイン」と言われます。

 肥満との関連が研究されている炎症性サイトカインはCRPのほかにTNF-α、インターロイキン6などがあります。これらの炎症性サイトカインは太っている人ほど高くなると報告されています。

 体内で慢性の腫れが続くと、炎症性サイトカインが放出され続けることになります。この炎症性サイトカインが血液やリンパ液などで全身に運ばれ、発がん性物質を誘発したり、認知症の原因物質を出す手助けをするために、がんや認知症などの病気になってしまうということです。

 さらに、認知症の原因物質はうつ病の原因物質でもあるとされており、肥満はうつ病の原因になるとも言われています。

◆重要なのは太らないための食事と運動
 このように、肥満を放っておくと、命にかかわる重大な病気になってしまうことは過去の研究から明白です。しかし、肥満は生活のクセを変えることで改善することができます。

 例えば、食事は時間を決めてだらだら食べないようにする、栄養のバランスのとれた食事を食べる、少ない量でも満足がいくように噛む回数を増やすなど、食事だけを見てもたくさんのポイントがあります。すべてのポイントがクリアできなくても、要は「太らない」という目標が達成できれば良いので、明日といわず今日から、実行してみてはいかがでしょうか。

 いかがですか?

 「単純肥満」のうちから食事や運動などを見直して、健康で活き活きとした人生を送りたいものですね。

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posted by ケイちゃん at 17:20| Comment(0) | 病気 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月15日

あいさつなど人前で話す際、緊張し過ぎてあがり症になる原因と対策は、覚えておいて損はないと思います

 あなたは、あいさつなど人前で話す際、緊張し過ぎて、しどろもどろになってしまった経験はないでしょうか。私も、あいさつは苦手ですぐあがってしまいます。

 でも、なぜあがってしまうのでしょうか。そしてあがり症の対策って、あるのでしょうか。今日は、神経内科医で生理学研究所(愛知県岡崎市)教授の柿木隆介さん、一般社団法人「あがり症克服協会」理事長の鳥谷朝代さんのお話をもとに、あがるに関連した情報をご紹介したいと思います。

◆あがるとは、どういう状態?
 あがると言うのは「緊張によって頭に血がのぼり、平静ではいられない状態」を指しまうす。

 一般的な日本人は不安やプレッシャーに弱く、あがり症も多いとされているそうで、生理学研究所教授の柿木さんによると、あがり症には遺伝的な要素が関係しているということです。

 脳内神経伝達物質のセロトニンは、人の感情に影響を与えるものだそうで、そのセロトニンの量を調節するたんぱく質の遺伝子にはS型とL型の2種類があり、組み合わせでSS型、SL型、LL型に分類されるということです。

 このうち、S型が多いほど内向的で不安を感じやすく、L型が多いと社交的で活動的になるそうで、世界の中でも、日本人はS型を持つ割合が高く、不安に弱く、あがりやすいということです。

 人は不安を感じると、アドレナリンとノルアドレナリンが分泌され、交感神経の働きが強まります。そして、心拍数や血圧が上がり、冷や汗が出たり、口の中が渇いたりします。この状態が、いわゆるあがった状態です。

 適度な緊張は、集中力を増し、プラスに働くこともありますが、柿木さんによると、

「過度に緊張してしまうあがり症は、交感神経がより敏感なため、声や手が震えるなどの症状がより強く出て、パニックになることもある」

ということです。

 こうした過度な緊張状態が、脳の記憶に関わる器官に伝わると、過去に同様のことで失敗した記憶がどんどん思い出され、何も考えられなくなってしまいます。これがいわゆる「頭が真っ白」になった状態です。

 では、このあがり症は治らないのでしょうか。

 柿木さんによると、「性格は遺伝子だけで決まらない。後天的な要素も大きい」ということで、環境の変化などで、内気な人が社交的になるケースも多いのだそうです。

 あがらないために大切なのは、自信を持つことと、何度も反復練習をすることだそうです。例えば、スピーチの原稿を作ったら何回も読み上げるといった、地味で時間のかかる作業の積み重ねが、自信と安心感を与えてくれるということで、柿木さんも「成功体験を重ね、記憶の上書きをしてほしい」と話されています。

◆腹式呼吸、ストレッチなどで気持ちにゆとりを持つ

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 では、あがり症の人が、人前で話す時には何を心がけたら良いのでしょうか。

 一般社団法人「あがり症克服協会」理事長の鳥谷朝代さんによると、あがり症の特徴のひとつが声の震えだそうで、その原因は呼吸の浅さにあるということです。ですから、これを克服するためには、腹式呼吸を意識し、姿勢にも気をつける。胸を張って背筋を伸ばすと、より深く呼吸できるようになり、声の震えもなくなるということです。そして、声の震えがなくなると、気持ちにゆとりが生まれ、過度にあがるということがなくなります。また、緊張で硬直した体をほぐすためのストレッチも有効だそうです。

 一方、メンタル面のトレーニングも欠かせないそうで、鳥谷さんによると、

「うまくやろうと意識し過ぎたり、あがらないようにと意気込んだりするのは逆効果」

だということです。

 この対策ですが、人から見られることを意識せず、むしろ、自分が見る側だと考えれば、あまり緊張しなくなるということで、鳥谷さんも、

「話す前に参加者を見回し、わかりやすく伝えるにはどうすればいいのかを考えるようにすると、緊張が解けていきます」とアドバイスされています。

 いかがですか?

 人前で話すことが少ない方に参考にして頂ければ、幸いです。

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posted by ケイちゃん at 18:35| Comment(0) | お役立ち情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする