2018年09月01日

あなたやあなたの親が、認知症の前段階か確認する方法があります

 歳を取ってくると心配なのが認知症です。実は私も最近物忘れがひどくなって、これはひょっとしたら認知症の前触れなのかなと、少し心配になります。

 重要な約束を忘れたり、ボーっとしている時間が長いなど、あなた自身や、あなたの実家の親の様子がおかしい時は、認知症を疑う必要があるかも知れません。

 そこで今日は、武蔵野大学薬学部教授で薬学博士の阿部和穂先生、勤医協中央病院名誉院長の伊古田俊夫先生のお話をもとに、放置するとヤバい認知症前段階の症状11と認知症の予防方法について、ご紹介したいと思います。

◆軽度認知症チェックリスト11項目

 最近、認知症予防のための取り組みとして提唱されるようになった概念があるそうで、それが軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)です。これは、現段階では認知症とはいえないものの、放っておけば認知症になる確率が高い状態を表すものです。

 伊古田先生によると、

「認知症は前段階として記憶障害が発生することが多い。家庭生活はほぼ独力で営めるけれど、仕事や社会生活に支障をきたすほど記憶力に問題が生じ始めたら、MCIと診断されます」

ということです。

 ただしMCIと診断されても、全員が認知症になるとはかぎらないということです。MCIは誰でも経験する普通の老化の過程で、約3割が健常に回復するという見解があるそうですが、その一方で、MCIと診断された人の5〜10%が1年後に、20〜40%が5年間で認知症に移行したという研究報告もあるそうです。

 いずれにしても、MCI診断の目的は、「早めに手を打って、認知症になるのを先送りする」ことなので、まずはあなたやあなたの親に次のような症状が見られないか確認して、なるべく早めに予防対策を取る必要があると言えます。

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▼あなたやあなたの親も軽度の認知症?  こんな症状が起きたら要注意! 
・同じことを何度も言ってしまうことが多い
・ボーっとしている時間が増えた
・財布や貯金通帳など、大切なものが見つからない
・約束や確認事項をよく忘れる
・待ち合わせの場所にうまく行けなくなった
・片付けや料理、車の運転がうまくできない
・同じようなミスを繰り返す
・テレビドラマの筋を追うことが面倒くさい
・身だしなみに気をつけなくなった
・電子機器の操作が困難
・趣味や好きなことに関心がなくなってきた
※伊古田俊夫氏の話をもとに作成
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◆認知症の予防方法
 それでは認知症を予防するために何をすればいいのでしょうか。今のところ日本医学会がもっとも高いエビデンスがある行動として評価しているのが、運動です。ウオーキングや軽いジョギング、ゆっくりした水泳などの有酸素運動を1日40〜50分、週4〜5回行うことで、認知症を遠ざけられるというデータがあるそうです。

 伊古田先生によると、

「日常的に運動している人としていない人とでは、している人のほうがホルモンの分泌量が5〜10%多い。そうなると体の活動性が高まり、生活に対する生き生きとした姿勢が維持される。それが認知症の予防につながります」

ということです。

 また、意外な予防手段として、減塩があるそうです。イギリスで政府が1日の塩分摂取量を6グラム以下(日本人の成人男性の平均塩分摂取量は11.0グラム)にするという減塩政策をとったところ、認知症の有病率が20年間で2〜3割減少する驚くべき結果が出たそうです。減塩することで高血圧が減り、それにより脳卒中と脳血管障害が減ったからです。また認知症はアルツハイマー型と診断されても、背後に脳動脈硬化や小さくて目立たない梗塞が隠れていることが多く、それらのケースにも効果があると予測できそうです。

 そして、予防は若いうちから取り組むほど有効なのは自明の理ですが、老いたあなた自身や、老いた親世代は何を意識すべきなのでしょうか。

 これも伊古田先生によると、

「社会的交流を活発に保つことも重要です。軽い認知症だったのが、異性の友人ができたとたん進行が遅くなった患者さんもいます。孤独で引きこもると認知症は早く進行する。交友関係を広げておきましょう」

ということです。

 また阿部先生によると、

「海馬の衰えは、しばしば認知症の記憶障害をもたらします。つまり海馬を日常的に使っていると、認知症になりにくい。自分のいる場所や目的地について考えるなど、空間認知に関わっているとき海馬は鍛えられるので、いろいろなところに出かけ、頭を使うことをお勧めします」

ということです。

 いかがですか?

 認知症には、できたらなりたくないものです。運動や社会的交流で、少しでも発症を遅らせればいいですね。


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posted by ケイちゃん at 17:08| Comment(0) | 病気 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする