2018年04月30日

ハム・ソーセージなどの「加工肉」や「赤肉」の「発がん性」との関係が心配ではありませんか?

 朝食時やお弁当など、調理も楽で気軽に食卓に登場するのが、加工肉です。ハムやソーセージ、ベーコンなど、大好きだという子供さんも多いのではないでしょうか?

 しかし、お母さん方の中には「加工肉」は身体によくないのではないか、というイメージを持っている方もいらっしゃるかも知れません。実際、そういう声が多く寄せられているサイトもあります。

 ということで今日は、「加工肉・赤肉」と「発がん性」との関係について、ご紹介したいと思います。

◆「加工肉・赤肉」と「発がん性」との関係
 世界保健機関(WHO)の下部機構である「国際がん研究機関(IARC)」が「加工肉・赤肉の摂取により大腸がんのリスクが増加すること」について研究結果を発表しました(2015年10月26日)。日本でもマスコミによって広く伝えられたので、報道を目にした多くのお母さんたちが不安に思われたことだと思います。

 その後IARCの発表を受けて、日本の「国立がん研究センター」も、赤肉・加工肉の発がんリスクについての見解をあらためて発表しています。

◆大腸がんのリスク上昇は「加工肉」の摂取ではなく「肉類全体」の摂取が原因
 国立がん研究センター 予防研究グループは「赤肉・加工肉摂取量と大腸がん罹患リスクについて」の調査を行い、肉類の総量や赤肉(牛・豚)、加工肉(ハム・ソーセージ等)の1日当たりの摂取量を少ない順に5グループに分け、その後に生じた大腸がん(結腸・直腸がん)の発生率を比べました。

 その結果、赤肉の摂取量が多いグループで女性の結腸がんのリスクが高くなり、肉類全体の摂取量が多いグループで男性の結腸がんリスクが高くなりました。また男女ともにおいて、加工肉摂取による結腸・直腸がんのリスク上昇は見られませんでした。

●男女別、「肉類」の摂取量と「結腸がん」のリスクとの関係
 調査によると、肉類全体の摂取量が多いグループ(約100g/日以上の群)で男性の結腸がんリスクが高くなります。また赤肉の摂取量が多いグループ(約80g/日以上の群)で女性の結腸がんのリスクが高くなりました。男性においては、赤肉摂取量によるはっきりした結腸がんリスク上昇は見られませんでした。

●「赤肉摂取」と「大腸がん」の関係について
 赤肉による大腸がんリスク上昇のメカニズムは、動物性脂肪の消化における二次胆汁酸、ヘム鉄による酸化作用、内因性ニトロソ化合物の腸内における生成・調理の過程で生成される、焦げた部分に含まれるヘテロサイクリックアミン(発がん物質)等の作用が指摘されてきました。これらの作用は、牛・豚肉といった赤肉に限らず、肉類全体の摂取を通してももたらされる共通のものとして捉えることができます。

 今回の結果では、赤肉摂取による直接的な大腸がん発生リスク上昇は男性において観察されませんでしたが、牛肉・豚肉は肉摂取量全体の85%程度を占めることから、男性でも赤肉摂取による結腸がんリスク上昇の可能性は否定できないと思われます。つまり肉類全体の摂取量と結腸がんリスク上昇の関連が見られる以上は、牛肉や豚肉も含めて食べ過ぎないようにする必要があると考えられます。

●「加工肉・赤肉」の摂取は、日本人の一般的なレベルなら「大腸がんリスク」とならない
 調査では男性・女性のいずれにおいても、加工肉摂取による結腸・直腸がんのリスク上昇は見られませんでした。ただし、加工肉摂取量をもう少し細かく10グループに分け調査したところ、男性の最も摂取量の多い群で、結腸がんリスクの上昇が見られました(摂取量の少ない下位10%の群と比べ、上位10%の群では発生率が1.37倍)。つまり日本人が一般的に食べるレベルでは、はっきりとしたリスクにはなりません。しかし通常よりもはるかに多量に摂取する一部の男性では、結腸がん発生リスクを上げる可能性は否定できません。

 また調査から分かった「赤肉の摂取量」の目安は週に500g未満です。2013 年の国民健康・栄養調査によると日本人の赤肉・加工肉の摂取量は一日あたり63g(うち赤肉は50g、加工肉は13g)とされています。そのため肉類の過剰な摂取に対しては、改めて見直す必要があるものの、通常の食事量であればさほどリスクではない、ということになります。

※摂取量の推定値について: この研究で用いられている食物摂取頻度アンケート調査は、摂取の相対的なランキングには適していますが、それだけで実際の摂取量を正確に推定するのは難しいのが実情です。また、年齢や時代・居住地域などが限定された対象集団の値を、全ての日本人に当てはめることも適当とは言えません。ここで示す摂取量は、あくまでも参考値としてご理解ください。

 消費生活アドバイザーの古谷由紀子先生も「害かどうかは量との兼ね合い。添加物の量は一生、毎日取っても体には影響がないという基準が定められているので、添加物の摂取は心配しなくて大丈夫」と言われています。

 いかがですか?

 つまり結論としては、「加工肉・赤肉」のみを極端に多量に摂取しなければ、がんになる可能性は低いと言えそうです。

 ですから、理想的な食事は、特定のものにこだわって過剰に摂取するのではなく、多種多様な食品をバランスよく食べることなのではないでしょうか?


 よろしかったらブログランキングのクリック応援をお願いします。

posted by ケイちゃん at 19:50| Comment(0) | 食材 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月28日

中性脂肪の値が高い方がダイエットは簡単だそうです

 あなたは定期的に健康診断を受けていますか? 受けておられるのなら、「中性脂肪」の値を確認してみて下さい。

 実は、意外かもしれませんが、中性脂肪値が高い方がダイエットに成功する確率が高いのだそうです。

 今日は、医師 /で感染症・健康情報ガイドの西園寺 克先生のお話を基に、そのメカニズムと効果的なダイエット方法をご紹介したいと思います。

◆「中性脂肪が燃える」という表現は正しくない
 「中性脂肪を燃やしてダイエット」という言葉を良く見かけますが、実はこの表現には問題があるのだそうです。というのも、筋肉は、中性脂肪をそのまま燃やすことなどできないからです。筋肉が使うことができるのは、脂肪細胞が蓄えている中性脂肪ではなく、その成分である脂肪酸というものだからです。ですから、正確に言うと「脂肪酸を燃やしてダイエット」というべきだということです。

 実際に、ジョギングのような短期運動の前後で採血して較べても、残念ながら血液中の中性脂肪に変化は見られないそうです。

◆中性脂肪が高い人の方がダイエットの成功率が高い!
 確かに中性脂肪は燃えないのですが、ダイエットが気になる人は、健康診断の血液検査で、中性脂肪(トリグリセライド)を測定することをおすすめします。

 と言うのも、中性脂肪は、あなたのダイエットが楽に達成できるかどうかの指標となるからです。以下に中性脂肪とダイエットの関係をおおざっぱに分けてみました。

<中性脂肪とダイエットの可否>
中性脂肪の測定値      ダイエットの可否  
50mg/dL以下の方     まず無理でしょう  
50-100mg/dLの方     難しいです  
100-150mg/dLの方    成功の可能性はあります  
150mg/dL以上の方    後述する方法を試してください 

 何故こうなるのかと言うと、中性脂肪が高い人は、「中性脂肪を下げること=ダイエット」になるので、中性脂肪が高い人の方が、ダイエットの成功率は高いと言えるからです。

◆肥満の敵は「肝臓」。 中性脂肪を下げるにはまず節酒
 ではここから、中性脂肪とダイエットのメカニズムに迫っていきます。

 中性脂肪が高い状態は、肝臓が中性脂肪を作り過ぎる状態にあります。肝臓が作った中性脂肪は脂肪細胞に蓄えられ、体脂肪が増加してしまいます。「敵は肝臓にあり」ということになるのだそうです。

 ですから、脂肪細胞自体は敵ではありません。

 西園寺先生も、「アルコールをよく飲む人は太るの?」という質問をよく受けるそうですが、アルコール自体は体内で分解されてしまうので直接、肥満の原因にはならないそうです。

 しかし、肝臓がアルコールを分解する過程で、中性脂肪の合成が促進されるので、飲酒は高中性脂肪血症の直接の原因となってしまうということです。

 逆に、節酒しただけで体重減少が起きる人がいるそうです。これは、節酒すると、飲酒のために増加していた肝臓での中性脂肪の合成量が減少するために、結果として脂肪細胞へ運ばれる中性脂肪が減り、脂肪細胞が小さくなって体重が減少するのだそうです。ただしこの場合は、飲んだアルコール量の減少が体重減少と関係してくるので、アルコール飲料の種類は関係ないということです。

◆食後の中性脂肪を下げる「特定保健用食品」を利用
 節酒や断酒してもまだ中性脂肪が高い人、飲酒していないのに中性脂肪が高い人は、特定保健用食品を試してみるのも良いかも知れないということです。特定保健用食品の中には、体内での中性脂肪の上昇を抑制するとして販売されているものもあります。医師が処方する中性脂肪を下げる医薬品と違って、食品なので副作用は起こらないと考えられるということです。

 ただし、コレステロールの上昇を抑える特定保健用食品では、中性脂肪の上昇を抑制することはできないそうです。
 
◆中性脂肪を測るときの注意とポイント
●中性脂肪値を測る時は、空腹時の値が基本となります。理想的には16時間以上、最低でも12時間の絶食・断酒が必要です。

●上に述べたように飲酒は、肝臓での中性脂肪の合成を促進するので測定前日は断酒してください。

●中性脂肪は、有機物なら何からでも合成できるので、採血当日の糖分の摂取はだめです。ですから、ジュースはだめです。もちろん、牛乳もだめです。当然、スープ、味噌汁もだめです。

●経験的に、茶、ミルク・砂糖抜きのコーヒーまたは紅茶ならば測定値に影響は出ません。

 中性脂肪の測定は、注意事項を守らないとせっかくの採血が無駄になってしまうので、注意事項を守って、朝一番で受診して、採血を受けてください。

 いかがですか?

 中性脂肪の値とダイエットの関係、初めて聞きました。私は最近健康診断を受けてないので、早速受けてみたいと思います。


 よろしかったらブログランキングのクリック応援をお願いします。

posted by ケイちゃん at 17:02| Comment(0) | ダイエット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月27日

運転免許返納チェックシートで、3項目当てはまる人は要注意だそうです

 新聞やテレビなどのニュースになりやすいということもあるかも知れませんが、最近何となく高齢者の方の車の事故が多いと思いませんか? 

 2月15日に、警察庁は'17年に認知機能検査を受けた75歳以上の高齢ドライバー196万2149人中、2.8%に当たる5万4072人が“認知症の恐れがある”と判定されていたことを発表しました。

 また、昨年に交通死亡事故を起こした75歳以上のドライバー385人を調査したところ、「認知症の恐れ」があるが28人で、「認知機能低下の恐れ」があるが161人だったことも同時に発表しています。自治に死亡事故を起こした運転者のほぼ半数が、認知機能が低下していたという結果になっています。

 ということで今日は、認知症の恐れがあるかどうかが分かる、「運転免許返納チェックシート15」を、認知症研究の第一人者で、『運転を続けるための認知症予防』(JAFメディアワークス)の著者、鳥取大学医学部・浦上克哉教授のお話をもとに、ご紹介したいと思います。


◆ 運転免許返納チェックシート

 ご存知のとおり認知機能とは、記憶力や判断能力など、物事を正しく理解し、適切に実行するための知的機能のことです。この機能が低下した状態が、認知症や“認知症予備軍”と呼ばれるMCI(軽度認知障害)です。

 そしてこれを早期発見するために役立つのが、浦上先生が作成した次の「運転時の認知障害早期発見チェックリスト」で、 このチェックシートは、浦上先生によると「認知機能の低下によって、クルマの運転時に起こりやすい事象をまとめたものだそうです。まずは自分の状況を、運転者だけでなく、家族の目からもチェックしてみて下さい。

【1】車のキーや免許証を探しまわることがある
【2】今までできていたカーステレオやカーナビの操作がわからなくなることがある
【3】スーパーなどの駐車場で自分の車を止めた位置がわからなくなることがある
【4】運転中にバックミラー(ルーム、サイド)をあまり見なくなった
【5】アクセルとブレーキを間違えたことがある
【6】曲がる際にウインカーを出し忘れることがある
【7】反対車線を走ってしまった(走りそうになった)
【8】右折時に対向車の速度と距離の感覚がつかみにくくなった
【9】車間距離を一定に保つことが苦手になった
【10】車庫入れで壁やフェンスに車体をこすることが増えた
【11】駐車場所のラインや、枠内に合わせて車を止めることが難しくなった
【12】急発進や急ブレーキ、急ハンドルなど、運転が荒くなった(と言われるようになった)
【13】交差点での右左折時に歩行者や自転車が急に現れて驚くことが多くなった
【14】同乗者と会話しながらの運転がしづらくなった
【15】以前ほど車の汚れが気にならず、あまり洗車をしなくなった


 浦上先生によると、

「15項目中、3項目以上チェックが入った場合は要注意で、7項目以上該当する人は、専門医の受診をお勧めします」

ということです。

 そして浦上先生が、ぜひ運転者の家族にも注意してもらいたいと言われているのが、(10)です。先生はこれについて、

「車庫入れのミスは“視空間認知機能(目から入った情報のうち、物の位置や向きを認識する能力)”と呼ばれる能力の低下で起こります。自分のクルマと車庫の位置関係がわかっていないと、うまく駐車できない。たとえば自宅の車庫など、慣れた場所でクルマを壁にぶつけたり、こすったりするようになったら注意が必要です。クルマに傷やへこみがないか? ふだんから家族が確認しましょう」

と、言われています。

 また、(3)と(11)にあてはまる人も、“視空間認知障害”の可能性があるので気をつけて欲しいということです。先生によると、

「認知症になった人は、自分が忘れているということを忘れてしまう。そのため自分が危険運転をしているということも忘れたり、気づいていないことがあるので、家族のチェックも重要です。高齢者だから必ず事故を起こすわけではありません。早期にMCIの兆候に気づき、予防する。そして能力の低下に応じた安全運転を心がけることで、長く運転を続けることもできるんです」

ということです。

 いかがですか?

 私は大丈夫と思っておられる方も、一度自分だけでなく、家族の目からもチェックされてはどうでしょうか?親御さんのチェックをしてあげても、良いかも知れませんね。



 よろしかったらブログランキングのクリック応援をお願いします。

posted by ケイちゃん at 18:14| Comment(0) | お役立ち情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする