2018年06月22日

家計簿をきっちりつけなくても、通帳を月一度チェックするだけで貯める習慣になれるそうです

 あなたは、貯金ができてますか?ひょっとしたら、“家計簿が続かないから貯まらない”、“家計簿をつけてないので、ムダなお金の流れがわからない…”などと、家計簿をつける習慣がないせいでお金が貯まらないと思っていませんか?

 実は、貯蓄ができないのは、家計簿をつけてないことが原因でなく、使っていい金額を把握していないからなんだそうです。

 今日は、ファイナンシャルプランナーの下村志保美さんのお話をもとに、家計簿をつけなくても、通帳をスマートに月一度活用することで、貯めることができるやり方を、ご紹介したいと思います。

◆家計簿が続かない原因
 下村さんは、家計アドバイザーという立場上、家計簿が続かないというお悩みをお持ちの方から、よくご相談を受けるそうです。話を聞いてみると、その原因はだいたい以下の3つのパターンになるようです。

1.「きちんとつけよう」とし過ぎる
2.「あとでつけよう」と後回しにしてしまう
3.つけ方がよくわからないまま放置してしまう

 そもそも家計簿が続かないというのは、家計簿をつけることが苦手だし、好きではないからで、ずぼらだからダメ、ということではないそうです。苦手で好きでないことを“きちんと”やろうとするからうまくいかないということです。

 でも、なぜあなたは家計簿を始めようと思ったのでしょうか。そこでまず基本に立ち返って、「家計簿をつける目的」をもう一度考えてみます。

◆家計簿をつける目的は?使ったお金を書き残しても意味はない
 あなたはどうして家計簿をつけているのでしょうか? 実は、家計簿をつける目的(ゴール)は、支出を完璧に把握することでも、徹底的に節約をすることでもありません。ほとんどの方にとって、ゴールは、毎日を快適に過ごすこと、そして、将来もずっと安心して暮らすための「蓄えとお金のゆとり」です。つまり、「蓄えとお金のゆとり」ができれば、家計簿にこだわる必要はないということです。

 使ってしまったお金を一生懸命計算してもお金は増えません。ムダ使いであろうが価値ある使い方であろうが支出は支出なので、「お金を貯める」ためには内容は関係ありません。つまり、「いくら残ったか」だけが大切なのだそうです。

◆お金の流れを把握するために生活費を管理する通帳を活用する
 お金の流れがわかる基本中の基本が通帳です。そこで、生活費を管理している通帳を見てみます。

 たとえば、サラリーマン家庭であれば直近のお給料日の残高から、その前の月のお給料日の残高を引いてみて下さい(※自営業の方であれば月末を基準に)。

 その数字がプラスであればお金が貯まったということであり、マイナスであれば赤字だったということです。ですから、お金を貯めたければこのプラス分をどんどん増やしていけばいいということです。

◆通帳を使って固定費と「使っていいお金」の量を知る
 ではこのプラス分をずっと継続してゆくためには、どうすればいいでしょうか?

 まずは生活費から毎月必ず出て行く金額=固定費を把握します。固定費には家賃や住宅ローン、光熱費、通信費、教育費、保険料などがあり、それらの合計金額を出します。これらは口座引き落としの場合が多いので、通帳を見れば金額がわかります。きっちりした金額でなくてもかまいません。「12、3万かな?」と思ったら「13万円」と考えます。

 この固定費はすでに支払いが決まっているので、自分で節約することができない金額です。また、クレジットカードの請求が来ていればそれも加えます。この金額を次に入ってくるお給料の金額から引きます。

 その残りが、来月使えるお金です。来月使えるお金が見えてきたらいくら貯蓄したいのか決めます。

 2万円貯めたいなら、来月使えるお金から2万円引いた金額が、来月使っていいお金です。この使っていいお金は食費、雑費、娯楽費、(高額でない)医療費などに使います。これらは自分でやりくりができる金額ですし、使いきったとしても貯蓄はできます。

 つまり、「使っていいお金=予算」ということです。「予算をオーバーしない」ことだけを守れば、貯蓄は確実にできます。

 このように、使っていい金額を把握さえすれば、家計簿をつけることは必要ないことがおわかりいただけるかと思います。

◆家計管理は月に一度通帳を見るだけ!
 最後に、まとめです。
1.月に一度だけ、「使っていいお金=予算」を計算します。
2.「予算をオーバーしない」ことを守って生活します。
3.一か月後、「直近の給料日前残高」から「前月の給料日前残高」を引いた額が「貯金額」です。

 これがいくらプラスになっているか、この確認は月に一度でも大丈夫です。それが月に一度の楽しみ、と思えるようになると支出を控える励みになり、苦手な家計簿をつけなくても通帳だけで家計管理ができるようになるはずです。

 いかがですか?

 通帳を見て、「固定費」「来月使えるお金」「貯金額」を計算するという、簡単な方法でも家計管理ができるのですね。これまで家計簿がうまくいかなかった方、一度試してみてはいかがですか?


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posted by ケイちゃん at 16:52| Comment(0) | マネー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月20日

「夫のダイエット」で「妻も痩せる」そうです

 あなたは、例えばご主人がダイエットしている時に、食事面などで協力されてますか?

 人間は誘惑に弱いものなので、一緒にチャレンジしてくれる仲間がいると心強いもので、ましてやそれが自分のパートナーなら、なおさらです。

 実は、「夫のダイエット」で「妻が痩せる」という研究結果が、アメリカで報告されたそうです。一体どういう内容なのか、今日はこの研究報告について、ご紹介したいと思います。

◆パートナーの行動が影響する
 米国で喫煙者と禁煙者の配偶者を調べた研究(※1)によれば、喫煙者と暮らしていれば禁煙は難しく、禁煙経験者が配偶者の場合、禁煙の可能性が高いことがわかっているそうです。また、英国の同居している50歳以上のカップルを調べた研究(※2)によれば、相手が健康的な行動を起こした場合、そのパートナーも同じような健康的な行動を起こす可能性が高いようだと、結論づけられています。

 また、夫がダイエットに挑戦している際に、妻も減量チャレンジを始める、ということはありがちですし、一緒に散歩やジョギングなどをしている夫婦も多いのではないでしょうか。

 最近、夫や妻がダイエットや減量に挑めば、パートナーの体重が何もしないのに減る、という研究が出たということです。これは米国のコネチカット大学の研究者によるもので、半年以上かけて130組(脱落2組)のカップルを追跡調査した研究です(※3)。

 130組(25〜70歳の異性愛・同性愛の同居カップル2名、婚姻関係93.1%)を、相手の体重を監視する群(63組、Weight Watcheres、WW群、2組脱落)と相手に関知しない群(65組、Self-guided、SG群、コントロール群)の2群にランダムに振り分けました。

 2群とも一方のパートナーに減量チャレンジしてもらう。そして、スタート時、3ヶ月後、6ヶ月後に全員の体重を調べたそうです。なお、BMI値は減量チャレンジするパートナーは27〜40、カップルの減量しないほうは25以上としました。

 減量している相手を監視するWW群は期間中、食事や運動、体重管理のカウンセリングによる介入治療を受け、相手と連絡したりネットでやり取りすることは自由で、パートナーが治療プログラムを履行しているか「監視」します。

 相手の減量に関知しないSG群は、同じような減量のノウハウが書かれた資料を受け取り介入治療を受けますが、パートナーとは何の情報交換もしません。

◆いい「波及効果」を与え合う
 その結果ですが、両群で減量にチャレンジした人たちは、当然のことですが、体重を減らすことができました。

 しかし、減量をしていなかったパートナーの体重を比べたところ、相手の減量の様子を監視するだけで自分は何もしない人たちの約1/3(32%)が、半年後にスタート時よりも3%体重を減らしていたことがわかったということです。

 そして、この結果は性別には関係なく、さらに、相手の減量チャレンジを関知せず、監視していなかった群のパートナーの体重も減っていたそうです。

 ダイエットに参加しなかったほうのパートナー(男女)の体重の減り方ですが、スタート時の体重は、相手のダイエットを監視したパートナーの平均100.2kg、相手のダイエットに関知しなかったパートナーの平均93.4kgと重量級で、開始から3ヶ月後、6ヶ月後の減量を比べたところ、ダイエット監視パートナー全体の減量した平均の割合は-2.09%だったが、そのうち32%が-3%だったということです。

 この研究をした研究者は、パートナーがダイエットに挑戦することで、もう一人にもその「波及効果(Ripple Effect)」が及び、体重が減るのではないかと結論づけています。つまり、自分は特に減量を意識しなくても、一緒に同じような食事を摂ったり、行動パターンが似通ってきたりするなど、パートナーの健康的な食事や運動などが自分にも良い影響を与えるということです。

 またこれを逆に考えると、パートナーが不健康な生活をしていれば、配偶者や同居人もその影響を受ける可能性があるということです。

 いかがですか?

 似たもの夫婦という言葉もあるように、縁があってできたせっかくのパートナー、お互いにより良い波及効果を及ぼし合いたいものですね。

※1:Laura K. Cobb, et al., "The Association of Spousal Smoking Status With the Ability to Quit Smoking: The Atherosclerosis Risk in Communities Study." American Journal of Epidemiology, Vol.179, Issue10, 1182-1187, 2014
※2:Sarah E. Jackson, et al., "The Influence of Partner’s Behavior on Health Behavior Change- The English Longitudinal Study of Ageing." JAMA International Medicine, Vol.175(3), 385-392, 2015
※3:Amy A. Gorin, et al., "Randomized Controlled Trial Examining the Ripple Effect of a Nationally Available Weight Management Program on Untreated Spouses." Obesity, DOI:10.1002/oby.22098, 2018


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posted by ケイちゃん at 17:02| Comment(0) | ダイエット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月19日

肥満を防ぎ健康になれる「ベストな食事のタイミング」があるそうです

 あなたは、食事の時間を気にされているでしょうか?

 実は、最近「食事のタイミング」が注目を浴びているそうで、それは、近年の研究によって、食事のタイミングが人間の体に予想以上の大きな影響を与えていることが明らかになってきたからだそうです(※1)。

 さらに、食事のタイミングによって調整される“体内時計”が、がんや糖尿病の発症、人が死ぬ時間にまで影響を与えているとも考えられているということです(※2)。

 そして、この体内時計と栄養学とを融合させた「時間栄養学」という研究分野が、ここ数年で急速に発展しているそうです。

 今回はその「時間栄養学」の研究から得られた新しい知見を、関西医科大学卒業され、NORC New Yorkにて家庭医療、St. John’s Universityにて予防医学研究に従事された、中村康宏さんのお話をもとに、ご紹介したいと思います。

◆日本発の学問「時間栄養学」とは
 「時間栄養学(Chrono-nutrition)」は、体内時計に関する研究分野である「時間生物学(Chronobiology)」と、栄養素や代謝に関する学問の「栄養学(Nutrition)」とが重複する部分に着目した新しい学問領域だそうで、2005年に日本で提唱されたということです。

 その背景には、日本人の総カロリー摂取量が年々減っているにもかかわらず、糖尿病や肥満患者は増え続けているという矛盾にあるそうです。これまでは脂肪摂取量の増加や運動不足が原因と考えられてきましたが、この「時間栄養学」の研究の進展により、“栄養効果は時刻によって変化する”ことが判明したのだそうです(※2)。

◆食事が体内時計を調整する!
 私たちの体内時計の周期は、約24.5時間であることが知られています。実際の1日は24時間ですから、毎日0.5時間のズレが生じることになりますが、近年の研究から、この体内時計のズレをリセットする要因の一つが食事にあると分かったということです(※3)。

 食事は、全身に存在する“時計遺伝子”のスイッチとして働いており、循環・呼吸・消化・生殖・体温調節など多くの身体機能のサイクルが「食事をいつ食べたのか」を目安にして決定されていたということです(※4)。

 特に、活動期の開始時刻と認識される“朝食の摂取時刻”は重要で、そして不規則な食事パターンは、記憶力・集中力・思考のスピード・運動能力など、日々のパフォーマンスに悪影響を与えることが多く報告されているということです(※5)。

◆時間帯によってカラダの働きは異なる
 ホルモン分泌や胃腸の動きには、人間に元来備わっている一定のリズムがあるそうで、それを下の図です。このリズムと合わせて食事をとることが、効率よく栄養を摂取する秘訣となるそうですよ。

ホルモン分泌.jpg

 例えば、消化液の分泌や胃腸の活動は昼にピークを迎え、夜は落ちるため、夜は食事の量を減らすことが推奨されるということです。

 つまり、個々にあった食べる時間、食べる量、食べる物を調整することで、確実に体重コントロールでき、長期にわたる病気の予防ができるのだそうです。

◆食事のタイミングがカラダに与える影響
 食事のタイミングがカラダに与える影響について調べた、興味深い実験結果があるそうです。

 ネズミを2群に分け、朝食と夕食で脂肪の比率を変えた食事を食べさせたところ、同じカロリーを摂取しているにもかかわらず、夕食に高脂肪食を食べたグループが肥満やインスリン抵抗性(インスリンの効きにくさ)が増えていたそうです(※6)。

 また、15時前に昼食をとるグループとそれ以降に昼食をとるグループが同じダイエットプログラムを行い、20週後の体重を比較する、という研究では、同じ食事内容・エネルギー消費であるにも関わらず、20週後の体重減少の割合は、前者の方が後者より約2キロも多く体重が減っていました。つまり、遅い昼食はダイエット効果を弱めてしまうということが分かったということです(※7)。

 このように、たとえ同じ量の食事であっても、摂取時刻によってエネルギー代謝は大きく異なり、栄養効果が大きく異なるということです。

 また、ホルモン分泌や胃腸の動きには人間に元来備わっている一定のリズムがあり、それをうまく利用できれば長期にわたる病気の予防ができますし、一方で、このリズムに反する生活を続けると糖尿病や癌になりやすい体質となってしまうので注意が必要だということです。

 いかがですか?

 食事のタイミングって、思っていた以上に重要なんですね。

 ただ、実践する場合は、生活リズム、嗜好など個々人によって大きく異なるため、専門の医師のサポートを受けて行う方が良いということです。

【参考文献】
※1 Knutsson. Occup Med. 2003; 53:103-108.
※2 Hiroaki Oda, et all. J Neu Sci Vitaminol. 2015
※3 Bradley v Vaughn, et al. ChronoPhysiology and Therapy. 2014: 4; 67-77.
※4 岡村, 他. 日消誌. 2005; 102:1259-66
※5 Goel N. Prog Mol Biol Transl Sci.2013; 119: 155-90.
※6 柴田重信. 解説 時間栄養学. 2012
※7 Garaulet, M., et al. International journal of obesity. 2013: 37; 604-11.


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posted by ケイちゃん at 16:29| Comment(0) | ダイエット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする